子育てと就活

 今、NHK朝いちで、就活で挫折した学生の話題を放映していますが、さて、こういう番組は厳しい事をいうと必ず厳しくない人々から反発があるので、生ぬるい話しかできていません。このサイトを読んでいる方々には色々な意味で無関係な話しとは思いますが、あまり知られていない事実を書いてみましょう。

 大学生の正規社員としての就職率は60%程度です。文部科学省発表の就職率91%などは、「就職の意志のある学生」を分母においています。分母を全卒業生にした真の就職率ではありません。つまり、就職とは、卒業生10人に対して椅子が6脚しかないという椅子取りゲームなのです。今の日本にはそれだけしか就職口がないということなので、就活で何をしようと、10人のうち、誰か4人は就職できないという椅子取りゲームなのです。社会的には、これを解決する方法は産業を活性化してGDPを大幅に増やす以外にありません。

 個別の問題としては、この熾烈な競争に打ち勝って就職する方法が問題になるでしょう。問題は、大学から就職に移る時にいきなり競争にさらされる人間が現在では非常に多いという点です。一部の人々は幼稚園入園から、小学校、中学校、高校、大学と、進学の各過程で競争をしてきていますから、就職もその一環として問題なくできてしまうのでしょうが、今、問題になっている層の学生は、大学進学率50%を超え、他人に比して特別な能力があるわけでもなく、更にAO入試などのように学力テストがなくて、相当な量の努力が必要な選抜試験を経験したことがなく、更に私大の80%が定員割れ状態で誰でも、どこかに入学できる状態で入学し、4年生になって就活で産まれて初めて、競争に晒されるという状態になっているわけです。

 つまり、このような状態で就活を始めてから親がいきなり子に干渉しても始まらないということなのです。この世は競争でなりたっているという当たり前の事を認識し、子供の時から適切な競争を経験させて育てることが、就活で勝ち組になる方法でしょう。

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