ブログは匿名性があるか?

 真鍋かをりさんへの脅迫書き込みのニュースの中でネットは匿名性があるので、気軽にこういうことをすると言う発言がキャスターからありました。インターネット、従ってその応用であるブログを始めとするアプリは匿名性があるのでしょうか。結論から言いますと、ありません。

 今回の事件で分かるように犯人はすぐに判明し逮捕されます。通信をするためには自分のアドレスを相手のコンピュータに明らかにする必要があり、それをしない限り、相手コンピュータとのコミュニケーションができません。だから、逆探知できるのです。クラッカー(金庫破りの意から、ネット破り)は、従って、さまざまな工夫をしてアドレスを晦ますような工夫をしているのですが、言ってみれば「点と線」のような緻密なアリバイ工作のようなもので、どこかが綻びれば全体が破綻します。色々な事情で(それを書くことはできませんが)、追いかけきれない場合もありますが、普通の人ではそんな工作はできないのですぐにばれてしまうのです。天網恢恢疎にして漏らさずとでも言いましょうか。因みに、「ネット」は専門用語では「網(もう)」です。

 コメンテータが「馬鹿者と暇人が多すぎる」と憤っていましたが、その通りでこの手の犯罪を犯す20~40代の無職者が多いですね。このブログで折に触れて書いているように、この世代では40~50%の無職者が居るはずです。無職でもバイトなどで辛うじて食べていけるので夢もなく暇を持て余し、小人閑居して不善を為す状態に世の中がなってしまっているのでしょう。終身雇用・年功序列の組織の中に組み込まれ、一億総中流のようなささやかでも人生の夢があれば、彼らも名もなく貧しく美しく生きていたかもしれません。それを与えられないのが平成の時代、1990年以来の時代なのです。何をおいても経済再生が必要です。