米国の景気はなぜ改善された?

 

今の株高はいつまで続くか を書いてから、米国がくしゃみをすると日本は風邪を引くと言われているので(日本の株式市場は、米国を注視している外人の買いが6割ですから)、一体、米国の景気はなぜ良くなっているのかを押さえておきたくなりました。

景気回復をけん引するポイントとして、①堅調な雇用と消費、②財政の崖(歳出カット、増税)の影響縮小、③住宅市場の回復持続、等が考えられますが

-- 【デイリー No.1,756】2014年の米国経済の見通し~回復ペースは緩やかながらも底堅く推移~/マーケットレポート - 三井住友アセットマネジメント

 ということですが、これは景気が良い事象にすぎないのであって、その原因ではありません。なぜ、雇用状態が良くなったのか、なぜ住宅市場が回復したのか?それがわからないのです。そんなことが分かれば苦労はないのかもしれません。

 そもそも今の不景気の原因となったリーマンショックを引き起こしたサブプライムローンの問題は、返せない量の住宅ローンを組んでしまった貧困層デフォールト、その結果として、住宅市場の崩壊、金融機関の崩壊でしたが、その整理が済み、FRBの金融緩和政策とあいまってやっと落ち着いて通常の状態に戻ったということなのでしょうか。ということであれば、回復した米国の景気は、次の経済・金融・政治的事故がおきるまでは安泰なのでしょう。ギリシャデフォールト危機、シリア、ウクライナ、欧州のあまり良くない景気状態は、今の所、克服されているようです。