原油安でロシア破綻?政府の政策利率を17%

 17%の利子?何とも羨ましい話です。日本は銀行利子でさえやっと0.02%になったところではなかったでしょうか。尤も、17%は、ハイパーインフレになることを示唆しています。スーパの値札が1日に何回も書き換えられて上がって行くという状況です。デフレも怖いですが、これも少し怖いです。

 さて、ロシア経済と株価がどんな関係にあるか見てみましょう。

 

http://www.huffingtonpost.jp/foresight/russia-oil_b_5847700.html

『「原油価格」でロシアを追い詰める「新冷戦」の構造

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 ロシアがクリミアを併合した直後の今年3月末、オバマ米大統領はサウジアラビアを訪れ、アブドラ国王と会談したが、ロシアの保守系プラウダ(4月4日付)は、オバマ大統領はクリミアでのロシアの行動を「懲罰」するため、原油価格を協力して引き下げるよう提案したと報じた。原油価格が1バレル当たり12ドル下落すれば、ロシアの国家歳入は400億ドル減少する。プラウダは「オバマはサウジにロシア経済の破壊を持ちかけた」と伝えた。
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 過去には、米国とサウジが協力して原油価格を大幅に下落させたことがあった。1979年のソ連アフガニスタン侵攻後レーガン政権はサウジに対し、ソ連に打撃を与えるため、原油価格引き下げを要請。イスラム同胞であるアフガンへの侵攻に激怒していたサウジは同意し、石油大増産に着手。80年代中盤から90年代末まで原油価格は1バレル=10-20ドル台で推移した。これがソ連経済を直撃し、ペレストロイカの破綻やエリツィン改革の失敗につながった。プラウダは「原油価格の下落がソ連崩壊の真の理由だ」と書いた。

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 1998年には原油価格は同9.8ドルの最安値を記録し、ロシアは同年夏、デフォルト(債務不履行)に陥った

 

 それでは、ソ連・ロシア経済・原油価格とダウの過去の関係を見てみましょう。

http://baseviews.com/chart/dow-ja.html
で上記によってダウを見てみましょう

1979年 ソ連アフガン侵攻
1989年 ロシアデフォールト
1980~1990 原油安持続

 ダウはロシア経済とあまり関わりがありません。喧嘩相手ですから依存していないからでしょう。リーマンショックという国内問題の比ではないのです。調べていませんが、米国からロシアへの穀物輸出はどうなっているのでしょうか。禁輸していれば、米国の農民が少し苦しむことになりますが、ウクライナ問題が起きて以来、何も報道されていません。

 今のダウと日経の下げは「とりあえずの売り」ではないでしょうか。
 ロシアがデフォールトに陥り、プーチンが失脚したとしてもほぼ無関係でしょう。

  というわけで、またも、買いに入りました。が、これは2,3日前に書いた「私、失敗しないので」的な方法ではありません。何しろ、高値の最中のちょっと下がったに過ぎない所で買いに入っているのです。太陽ならぬ、危険が一杯です。お遊びのつもりであり、超短期のつもりであり、塩漬け覚悟でもあります。が、先ほどのダウの超長期チャートをみれば、株価は長期的には右肩上がりですので、いつかは報われるとわかりますね。