サイバー攻撃とハッカー攻撃

 ソニーピクチャーズが上記攻撃を北朝鮮から受けたとのニュースが流れています。メディアにより、この攻撃を表す言葉が異なりますが、同じことです。インターネットを介してコンピュータを自在に用いることです。元々、コンピュータのOS(WindowsApple)には遠隔操作できるソフトが組み込まれています。その機能を用いたり、ウィルスソフトを仕込んだりして遠隔操作するのです。

 「サイバー」は「サイバネティクス」の省略形です。N.ウィーナが作り出した専門用語で「通信と制御の学問」ですが、今では、それはコンピュータによって実現されているので、インターネットとコンピュータを意味する文脈で用いられます。

 「ハッカー」はコンピュータの隅々にまで精通し、自在に操る人の事です。本来の意味に悪人のニュアンスはまったくありません。マスコミの誤用により、悪人の文脈で使われることが多いですね。悪人のハッカーは「クラッカー」と呼ばれます。金庫を破ることをcrackと言うので、金庫破りはクラッカーです。そこからの拡張でコンピュータを破る人もクラッカーと呼びますが、マスコミではまず使われることはありません。