青山学院大の快挙: 二番ではいけない理由

 青山学院が箱根駅伝で、文句のつけようのない総合優勝を果たしました。こういう学生や監督を見ていると、且つ、現在の日本の大方の若者のだらしなさを鑑みると涙が出ます。

 2位に10分40秒の大差をつけての、しかも10区間のうち5区間を区間賞で飾り、あまつさえ、往路2区間は区間新記録という、なんと形容したらよいか絶句するしかない勝ちようでした。その上、付け加えれば、全員がーー多分ーー笑顔で走り抜けていました。苦痛に顔を顰めることもなくです。思わず、手を抜かずにもっと頑張れと言いたくなる余裕の走りでした。

 どこかの、口先だけで無知で頭の回転の良くない政治家が、「一番じゃないといけないんですか。二番じゃだめなんですか」と公の場で恥ずかしくもなく、恐らく何も考えることもなく口走らせていましたが、このような競争(駅伝の場合、競走でも同じですが)では、一番を目指してやれることは何でもやるという(日銀黒田総裁の言葉に似ていますが)気概が必要で、そのような心意気がなければ、今回のような素晴らしい結果は出せなかったことでしょう。彼らが全員、二番でいいやとダレた考えを持っていたらシード校にすら入れなかったに決まっています。競争に勝つという事はそれだけの緊張を必要とするのです。

 もっと言えば、来年は100点の走りを見せてもらいたい。全区間で区間賞を独占する。可能なら全区間で新記録を出す、です。勿論、これは不可能かと思えるくらい難しいことです。ワインの項でも書きましたが、100点を取るためにはどれほどの努力とかつ運も必要か!でも、それを目標にして頑張ってもらいたいものです。

ワインの価格 - dr-yokohamanerのブログ

 来年が楽しみです。