日経平均株価が有意に落ちています

日経平均が下げています。とはいえ、大局的にはどんなものか、下記のチャートをみれば良く分かります。雑音にすぎません。

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 -- yahoo!ファイナンスより引用

ギリシャのEU離脱可能性と原油価格下落を恐れての「怯え売り」「とりあえず売り」「空売り」が重なっているのでしょう。それで、NYダウが落ちたことも含めて日経平均が落ちているのですね。

なにしろ、こんなおかしな大局観のない空売りをする人もいるくらいですから、今回も居るのでしょう:

『市場の虚を突いた日銀の「ハロウィーン緩和」しかり。
場中にこのニュースを聞いてカリスマ個人投資家の片山晃氏(32)は青ざめた。
「さえない消費に米量的緩和の終了で日本株は下落すると判断し、
空売りのポジションを取っていた」ためだ。』-- 2014.12.30 日経Web 2015.1.2版

原油が100ドルを超えていた事事態、ヘッジ共の投機的な挙動のためで、相当におかしいのですが、しばらくその状況になれると正常化したことが変化なので、そして、彼らには変化はなんでも脅威になり「怯えて、とりあえず」の売りをするのですね。原油価格下落で世界景気の腰が折れるはずもないのに、です。

株式市場の「とりあえずの売り」は一段落 - dr-yokohamanerのブログ


ギリシャ問題もそうでしょう。今さら、ギリシャに大規模な融資や投資している金融機関はないはず(この問題が公になる前はEUの勧進元であるドイツとフランスの金融機関には危機でしたが、まともな経営者ならなんらかの手を打ってあるはずです)で、ギリシャがEU離脱してデフォールトになってもギリシャ自身以外は傷は負わないはずです。

今回の下げは、上記の問題で怯えた投資家が例によってヘッジファンドに現金化を要求し、ヘッジが月末・月初の換金売りをしていることによるものだというコメントもあります。

そういえば、米国には性懲りもなくサブプライムローン(低収入層ローン)を売りつけている連中はまだいるようです。尤も、住宅ではなく車ですが。これは住宅とは桁が違いますし、流動性も住宅とは違って大きいので、もし何かあっても、大きな事故にならないでしょう。