マクドナルドが日本ではなぜ騒がれるのか

 一つ問題になった途端、昨年の混入事件までどんどん明らかになっています。

なぜ食の安全がおびやかされているのか - dr-yokohamanerのブログ

 Newsザップを見ていたところ、米国では別に問題にもならない。「あ、そう」程度の反応だとコメンテータが言っていました。まったくそう思います。同じ会社でも日本に来ると「オシャレ」な会社になってしまうので我々日本人には分かりにくいのです。

スタバが鳥取に出店 - dr-yokohamanerのブログ

 日本のマックはオシャレと言わないまでも汚い(店も客も従業員もです)と感じることはないのですが、米国マックはそうではありません。端的に言えば、貧困層の行く店だからです。日本では富裕層でも博士でも平気で入りますし、別に違和感もありません。

 いつでしたか、米国マクドナルドが集団訴訟を起こされた事がありました。体重150Kgか200Kg以上の人たちが弁護士に集められて起こした訴訟です。自分たちがこんな体形になったのはマクドナルドがジャンクフーズを食べさせたからだという訴因でした。そんなレベルの会社なのです。

 日本マクドナルドの今の凋落は米国式の経営で短期的利益を狙い、サービスの質を忘れて、100円バーガのような低価格戦略、人件費カットなどのデフレ経営に偏した経営をしてきたことが今になってボディブローで効いてきたに起因しているのでしょう。

 どのみち米国式経営では社長も稼ぐだけ稼げばさっさと辞めていきますから、自分が社長の間はV字回復などと吹聴していても後任はボディブローでダウン寸前なのです。それを知らない斜陽企業はカリスマ経営者と間違えて立て直しを期待して招聘したりするのですね。社員こそ迷惑です。

 そういえば、日産自動車も日本人経営者で立て直すことができずゴーン氏をフランスルノーからもらって、見かけ上は立て直しました。本社企画部長(正式の名称は忘れました)は自社の問題をわかっていて当時の社長に大部の再建案を出したところ、社長は、「わかっている。しかし、日本のシガラミの中で自分にはこの案は実行できないと」言ったそうです。工場閉鎖、下請け切り捨てなどの荒療治が必要だったのでしょう。分かっているならやれと、企画部長は激怒したそうですが、じゃ、お前がヤレと社長にされた時、やはりできないという事で(松下幸之助氏ならやったのではないかと思いますが・・・)、日本のシガラミに包み取られない外人のゴーン氏をもらったのだとか。確かに、それ以来、工場閉鎖が起きました。しかし、果たして「技術の日産」に技術は継承されているのでしょうか?その上、数十億円という日本のまともな企業の社長ではありえない年収を彼に払っています。Dr.は彼の遊興費など払いたくないし、技術に信頼を持てないので、それ以来、80点主義で嫌いだったトヨタに乗り換えています。以上は、ある経営者から聞いた話です。