天気が悪くなると古傷が痛むメカニズムと治療法

 今しがた、NHKためしてガッテンで放映していました。簡単に言いますと、天気が悪いとは低気圧であることです。低気圧になると耳の中の気圧センサー細胞がそれを検知し、そのために蝸牛管の中のリンパ液が動いて体が揺れているという信号が耳から脳に送られます。しかし、目から入る情報では体は揺れていません。そのため、脳が混乱し交感神経が興奮します。交感神経は抹消神経につながっているので、その神経がつながっている古傷が痛むと錯覚・・・といいますか、現に痛いのです。その他、足がむくむ、肩が凝る、など晴れている日と異なる不快感が現れたら、天気を疑ってみると解決するかもしれません

 こんなメカニズムだそうです。そこで、治療法としては、天気が悪くなって痛む予感がしたら、即、車酔い止め薬を飲むと痛まないのだそうです。酔い止めの薬は事前に飲みますが、それと同じで事前が大切だということです。

 追記:車酔い止め薬は、副作用が多いものなので注意が必要です。メクリジン、スコポラミン系の薬剤が使われますが、不整脈などの心臓病とか、緑内障がある人は禁忌です。

「タケダ乗り物酔い止めの成分分量

2錠中
塩酸メクリジン 25mg
スコポラミン臭化水素酸塩水和物 0.25mg

・・・

(6)次の診断を受けた人。
  フェニルケトン尿症緑内障,心臓病

」-- 

health.goo.ne.jp

 体と脳の関係は神秘的に感じる人もいますし、下手をするとインチキ宗教のネタにされるのですが、体をコントロールしているのは脳なのですから脳が体に影響を与えるのはなんでもなく普通の事です。

 天気が悪くなると傷が痛むのは、普通の推論で、低気圧が原因→耳が原因 まではDr.も推測していたのですが、車酔い止め薬までは考えが及びませんでした。ところで、天気が悪くなると何となく気分が冴えないという人も多いと思います。動物としては天気が悪いt時に動いても餌を見つけにくいしエネルギーを無駄に食うだけなので寝ていなさいという信号なのですね。冬のウツと同じ原理です。

冬になると憂鬱になる;季節性ウツ病 - dr-yokohamanerのブログ

 ところが、天気が悪くなるとなんだかウキウキとすると言う人もいます。天気が悪くなると、普通の人は神経が抑制的になって気分もふさぎ、動きたくなくなるのですが、中には精神の自制的な人もいて、普段から神経が抑制的なのだそうです。天気が悪くなると、この抑制的な神経が抑制されるので、逆にウキウキとするのです。Dr.はこの話を読んだとき、子供の頃、雨の日にウキウキとして何かしたくて仕方なく、すごくactiveになっていた事を思い出しました。