なぜECB発表前にウォールストリートジャーナルは500億ユーロ報道をできたのか

 新聞発表の方法は主として3つあります。日本の場合;

1 記者会見;記者クラブの代表に記者会見を開きたい旨、申し入れます。

     記者クラブは、大手町なら経団連会館霞が関の裁判関係なら高等裁判所の中などにあります。

2 投げ込み;記者クラブに資料を置いておきます。無視される恐れはあります。

3 リーク;懇意の1社を選んで記者を呼び、その社だけに内容を流します。

     たとえ小さな記事にしかならなくても、必ず記事にしてくれます。義理ですね。

 WSJが(だったかな?)が500億ユーロ/月という数字を伴ってECBが緩和を実施すると事前に報道できたのは、このリークによって知ったからです。勝手なあてずっぽうで記事を書いたのではありません。

  尤も事前に市場に数字まで流れてしまっては「知ったらしまい」という市場論理で市場にサプライズがないので、数字だけは少し細工をして600億ユーロと発表し、市場のサプライズをとったのでしょう。