読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

特命准教授 特任准教授 など

院生殺害疑い福井大准教授を逮捕

 

生物学研究で交流のある女子大学院生の首を絞め殺害したとして、・・・

福井大大学院特命准教授1前園泰徳容疑者(42)=同県勝山市長山町2丁目=を逮捕した。同容疑者は赤トンボの生態研究で知られ、・・・

院生殺害疑い福井大准教授を逮捕 赤トンボを研究、環境教育に従事 事件・事故 福井のニュース |福井新聞ONLINE:福井県の総合ニュースサイト

 実は「今時の大学生の頭の程度」どころか、今時の大学教員の頭の程度も大問題なのです。大学院の定員が大幅に拡大され、学部学生の中から厳しい選抜試験を通り抜けて優秀な学生だけが恩師の後を襲う事も念頭に置いて進学する場所だったのが、今では、4年で就職できないのでとか、社会に出るのが怖いのでなどの理由で、成績の悪い社会性の無い学生の逃げ場になってしまっているのです。

 修士課程とか、博士前期課程と呼ばれる2年間なら旧帝大+(早慶の上位のみ(小保方のような博士を除くため))の理系は就職では売り手市場です。というより、技術系企業は基本的に工学修士が欲しいのです。それ以外はかなり怪しく、博士課程の5年を終えてしまうと就職できません・・・その覚悟がいります。博士課程修了性は日本の企業では必要ないからです。東大や京大で恩師の跡を継ぐ候補生しか行かない方がよいでしょう。そんなわけで、正規就職できない博士(世に、バカセと呼ばれています)が大量に世に出てしまっているのです。

とうとう、恐れていたことが起こってしまった。東北大の大学院生の自殺。この事件の示唆するところを、結論から言おう。
「死にたくなければ進学するな」
子を殴ってでも博士課程には行かせるな。子や兄弟姉妹が博士課程に進学したいと言い出したら、まず殴って止めろ。それで諦めるぐらいなら、博士課程に行かなくてよかったということだ。言葉でも、親子の縁を切る、勘当する、ぐらいの脅しはしていいと思う。これを見ているのが学部・修士課程の学生なら、博士課程には絶対進学するな、と警告しておく。
」-- 子を殴ってでも博士課程には行かせるな

 そもそも2流の研究者ーー簡潔に言えば、偏差値75以下ーーというものが必要あるかと考えれば、2番ではいけないのかと聞いた政治家以外は、例えば企業の研究所は必要ないというのです。それでも、上記の理由で大学院は賑わっています。偏差値40の大学の大学院生は中学生レベル+少しだけの専門知識というところでしょう。何しろ、小数とか、四捨五入を教えている大学があるのですから。

 その結果、就職できない博士が粗製濫造されてしまい、世に溢れているのです。企業は普通、雇用しないので、非常勤講師をいくつも掛け持ちして、プロの非常勤として暮らしている世界があるのです。年俸200万円程度ではないでしょうか。時給5000円内外でしょう。普通大学の講義は2時間ということになっているので、午前中ある大学で1万円。午後、別の大学に走って1万円。日給2万円として、250日フルに詰まっていても500万円の年収ですが、毎日あちこちで非常勤講師に雇ってもらえるわけがありません。効率が酷くわるいのです。

 一方、大学はと言えば、正規教員を雇うと人件費がかかります。できたら、非常勤講師が、社会保障費はいらず、ボーナスもいらず、退職金もいらず、有給休暇もいらず、昇給も昇進もいらないので、経営的に良いのですが、諸般の事情で講義以外にも仕事をさせたい時、「特命」「特任」「客員」などの肩書を付けた地位にするのです。処遇は非常勤講師とにたりよったりでしょう。非正規採用教員で、言ってみれば今流行の派遣教員でしょうか。毎年契約更改、ペイは安い、地位は不安定は、一般の企業の派遣社員と同じです。

 ただ、上記の名称でも、研究者として優秀であるので、別途正規に職をもっていて、時限的に大学の仕事をしていたり、定年退職していても継続して奉職している人々もいます。要するに食い扶持は別にもっているので、この場合は例外です。

 さかなクン東京海洋大学客員准教授ですが、彼は、少し事情が違うようです。というのも、理系の教員は原則として博士号を持っているのが資格になります。彼はその資格ではなくマスコミ受けしていることで大学が学生集めに有利であると考えたのでしょう。面白いケースです。

さかなクンオフィシャルホームページへようこそ

 ところで、特命、特任、客員などが付く、教授、准教授の正確な意味はなんでしょうか。非正規という以外に何か細かな違いがあるのでしょうか。あるかも知れませんし、同じ条件でも大学によって呼称が違うだけかも知れません。実は、大学の先生に訊いても、管理職でなければ、これに対する正しい答えは帰ってきません。何の統一された規定もないからです。個々の大学には「学則」というその大学の憲法があり、そこに定義されているので、大学により勝手な名称になっているのです。多分、文科省の大学に関する憲法である。大学設置基準には書いてないと思います。

 マスコミでは上記福井大学の場合、「福井大学准教授」として見出しに出ているので、正規教員は迷惑していることでしょう。本学はそんなにレベルは低くないぞと憤っている正規教員もいると思います。大学執行部は、それに配慮して容疑者を「大変有能な研究者」と持ち上げています。これには違和感を抱いた方もいると思いますが、要するに責任回避のためなのです。本当に大変有能な研究者なら、いくら生物学でも赤とんぼの研究はしないでしょうし(漱石の小説に、カエルの目玉の研究の話が出てきたとうろ覚えの記憶がありますが)、するとしても東大か京大で正規の准教授になっているのではないかと思います。