日経平均20000円に達する

 ようやく日経平均が20000円に達しました。実質的に2013年から始まったアベノミクスは黒田バズーカ第一砲と第二砲の間の「失われた1年半」を経て、ようやくのこと、20000円に達したのです。あちこちの証券会社のディーリングルームで拍手が起きたようです。

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 Dr.Yはアベノミクスの出発点で、ドル円は120円、日経平均は20000円を目標としました。時期は失われた1年半のために相当遅れましたが、目標に達しましたので、どちらも売りました。日経平均は木曜に「明日金曜は20000円を越えるので利益確定の売りが殺到するだろう」と思い、金曜を待たずに売りました。あまり役に立たないアノマリーとして、金曜はプロは手仕舞うことがあるので下げるとも思ったからです。

 さて、次はどうなるでしょう?マスコミには強弱両方のコメントが載っています。明日は晴れか雨で曇りかも知れませんと言っているようなもので、何の役にも立ちません。もう少し書きようもあると思うのですが。

 今年中に22000円を付けるという見方は、日本のファンダメンタルズ、世界のファンダメンタルズを見れば、正しいでしょう。凸凹道ですが、少なくとも、上がっているということです。

 暴落が起きる可能性も0ではない。これも正しいですね。可能性ならなんだって言えます。FRBが5月に2%の利上げ、ロシアのデフォールトギリシャデフォールト、原油の暴騰、米ヘッジファンドの破綻、太陽が西から上る。こういう可能性も0ではありません。そして、これが起きると、一旦、株式市場も暴落するでしょう。3000円、4000円の暴落です。

 つまりは、

 上げるという人々は、経済基調として上げにある。原則、上げの傾向である。ということで、こちらは尋常な判断であり、現実のデータでもあります。

 下げるという人々は、明日にも隕石が頭に当たって自分は死ぬかもしれないという心配を常にしている人々です。心配しておくことは悪いことではありません。根拠はほぼありませんが。

 こういう予測できない事故は心配しても仕方ありません。見張っているだけですね。

 明後日以降、株式市場がどうなるか?基調は上げでしょう。FRBは米国景気の回復に従って利上げの時期を6月以降のどこかと見計らっているので、これは確定的な下げ要素ですが、FRBは別に自国景気を壊そうとしているわけではなく、正常化したいと思っているだけですので、株屋さんの怯え売り、とりあえずの売りで下げる程度で、すぐに回復するものです。ただ、どの位の下げになるのか分からないので一旦、目標達成時点で売ったわけです。この下げの押し目で買い戻すつもりでいます。

 「5月に売って、9月までどこかに行ってろ」というアノマリーもありますから。