Google Android NEXUS 端末の怖さ:知らぬ間に知らぬ事が行われる

 ホームページを見ていると勝手な広告が目に付くようになりました。ユーザが何を見ているかを、どこか知らぬ所にあるサーバ(コンピュータ)が監視していて、見ていたホームページの品物と類似の物を表示するのです。

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 これは比較的良心的で、の中にある「x」をクリックかタップすれば消えます。尤も、すぐに又出てきてきりがありませんが。そこで、同じくの中にある「I」をクリックすると、広告を出している企業のサイトに飛んで、そこで設定をすれば消すことができます。

 まずは、下記の言い訳が出てきます:

「クリテオはお客様の個人情報を慎重に取り扱っております。
クリテオは、閲覧した製品などの閲覧データを収集していますが、個人を特定するデータは収集していません。クリテオの個人情報保護方針について詳しくは、 .
クリテオは、ターゲットを設定しない広告よりも、お客様の関心が高い傾向にあるカスタムバナーを表示します。ブラウザでの最新のオンライン行動履歴に基づいて、バナーをパーソナライズします。」

-- Criteo Banners Information Page

このadを消すモードには数種あります

「これらのバナーを一時的に無効にする方法:
 これらのバナーを完全に無効にする方法:」

 上記、言い訳の下の方に、この2種の消し方=無効にする方法が書かれていて、「こちらをクリックしてください」と下線が引かれている文言がありますので、そこをクリックすれば次からは表示されません。が、このad(広告:advertisement)は他社も行っており、完全になくすにはcookieをブラウザの設定で無効にするより方法はありません。で、こういう企業はクッキーを消されると何もできなくなるので、ブラウザで無効設定されないように、親切ごかしな警告を下記のように表示しています;

 「選択を有効にするための注意:
選択はクッキーに依存します
上記のようにCriteoのサービスを無効にすると、Criteoのサービスが無効になっていることをCriteoが認識するためのクッキーがブラウザに置かれます。このクッキーを含めてすべてのクッキーを無効にした場合、または別のブラウザや別のコンピューターからインターネットにアクセスするときには、再度オプトアウトが必要になります。 」

 そもそも、ユーザが何を見ていたのか、どこのホームページを見ていたのかを、このようなad企業が自発的に追いかける方法はないのです。ユーザがどこかのホームページを見ると、そのホームページを見たという情報(cookie)をブラウザが記憶するのです。ad企業はそれを見て個人情報を知るのですから、そもそもcookieを無効にするという設定をしておけばこのような広告は現れません・・・はずです。

 クッキーを無効にするには、ブラウザの設定から行えますが、ブラウザメーカは無効にされたくないので(ad企業と一蓮托生なのでしょう)かなり深い所に隠しています。

 PCのGoogleChromeでは、ブラウザ右上隅の「Ξ」から「設定」を選択、スクロールしていくと「詳細設定を表示する」が現れるので、隠してある「詳細設定」を表示し、「プライバシー」項目にある「コンテンツの設定」を表示すると、やっと現れます。

 AndroidGoogleChromeでは、もう少し浅いところにあり、上記と同じく:

 ブラウザ右上隅の「Ξ」から「設定」→「コンテンツの設定」

で「cookieの許可」が現れますので、ここのチェックを外せば無効になります。

クッキーとは、このようにユーザがブラウザ上で行った行動を監視し記憶している情報ファイルです。ホームページがブラウザに甘言を持って食わせるイメージで名付けたのではないでしょうか?

 こんな屈折した米国西海岸のIT企業のTシャツ、Gパン、長髪連中の命名法は良く理解できません。ウィジットなどは単純に「常駐プログラム:resident」であり、マルチタスクOS下の「Terminate and Stay Resident」にすぎないですし、チャームは女性のアクセサリーのチャームから拝借したのでしょうが、実体が何なのかが名前から推測できません。尤も、それが狙いで、素人が知る必要はないとでも舐めて掛っているのかも知れません。

 ところで、ブラウジングとはブラブラ見るというウィンドウショッピングの意味ですが、このブログのように見るだけではなく、書き込むというようなユーザからサーバに働きかける行為を行う場合、cookieを無効にするとそれができなくなる場合があります

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 で、クッキーを無効にする実験をしてみたのですが、相変わらずadは表示されます。しかも、見た覚えのない、唾棄すべき怪しげなサイトのadが出てきます。つまり、Dr.YのPCの閲覧履歴とは無関係にこれらのサイトからGoogleが広告料をとって無理やりPUSHしているのでしょう。

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 「閲覧履歴データの消去」から、すべての履歴を消してもだめです。こうなると、もうGoogleがこれらの企業とたくらんで意図してやっているとしか思えません。

 さて、前置きが長くなりました。本当に危険なのは、下記のadです

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 この広告は、上記、クリテオもどきに見えますが全然違います。まず、削除する方法がありません。「x」がありません。更には、「I」もこれはボタンではなく、単なる画像です。

 これはNEXUS7:Android Google chromeで見たものですが、この同じURLをPCで見てもこのAdは現れません。Android特有のものかと思われます。ユーザの意図、意思に反するという意味では、これはウィルスに近いものでしょう。Windowsと異なり、Androidではファイル操作がユーザに解放されておらず、どうなっているのか調べるのもままなりません。