擬態能力はどのようにして得られたのか

 木の葉そっくりなコノハムシ、花のような花カマキリ。息をのむくらいに植物にそっくりです。ダーウィンの進化論では、あらゆる可能性の進化があり、その中で環境に適応したものだけが生き残った結果だということになっていますが、これは納得できませんでした。擬態をする生物はあたかも擬態の対象を知っているように似ているのです。つまりは、擬態の対象の遺伝子を受け継いでいるのではないか。しかし、それでは、植物の遺伝子を動物が受け継いでいることになるが、これも不思議だ。再度、しかし、論理は、それしかないと示唆している。生物学者ではないDr.Yはここで思考停止していました。ここから先は実証が必要になるからです。

 ところが、NHKの「生命大躍進」を見ていて驚きました。生物の目の遺伝子は、植物からもらったものということなのです。ロドプシンという光センサータンパク質を持つプランクトンを目のないクラゲが餌にしていたのですが、なにかの拍子にそのプランクトンがクラゲの生殖細胞に入り込み遺伝子が混じった結果、動物であるクラゲが目を獲得したのだということです。更に、ある種のウミウシ葉緑素を作る遺伝子を海草から得て背中に葉緑素を持ち、光合成を行う事ができるので何も食べなくても生きていけるのだそうです。

 ウィルスも遺伝子だけの物質ですが、これが生物の細胞に入り込む話は良くしられています。つまりは植物の遺伝子であるDNAが動物の細胞に入り込むことは不思議ではありません。生殖細胞でそれが起これば、子々孫々にその植物の遺伝子が伝わります。

これで擬態の説明がなされるのかどうか、Dr.Yは浅学菲才にして、既にそんな学説があるかどうか知りません。ないのなら、生物学者に証明してもらいたいものです。

 共生や寄生も不思議なのですが、似たような構造になっているのではないでしょうか。