どうしていいのか分からない状態の株式市場

 中国経済がこんなに大きな影響をもっているなどと誰が考えていたことでしょう。Dr.Yもギリシャに目を取られて、中国情勢は知っていても、誰も気にしない?と思っていたので、現状には遺憾です。ただ、ギリシャ問題が一段落した直後の出来事だったので、ギリシャ問題対応がそのまま中国対応になっていて、「意図しない計画通り」という変な事にはなっています。半分は含み損、半分は高値で売っての現金ポジションから底値で買い戻しということで、理論などという大したものではなく、絵に描いたような理屈通りの状況です。

 過去三か月の日経平均は下の図の通りで、下落以後はまるで「やる気なし」のボックス相場です。デイトレーダならやり易い相場です。機関投資家にしてみれば、どうしていいかわからない状態で、少し上がれば売り、少し下がれば買いを繰り返しているのでしょうか。

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stocks.finance.yahoo.co.jpより引用

 中国政府やFRBはともかく、日本市場としては日本政府が動かないと何とも動きようがないという事でしょうか。第二のアベノミクス企業減税、10%消費税の繰り延べ、黒田バズーカ続報など何らかの動きを待つより仕方ないのでしょうが、政府の動きは緩慢ですね。このままでは、自民党は来年の参院選に負けるのは必至なので何とかしてくれるのを期待するしかしかたないでしょう。