「 かぼちゃの馬車」事件はまだ収まっていないですね。不動産オーナーになるという夢を逆手にとって、高額な借金をさせそこから自分の年俸7000万円をむしりとった社長という構図の事件。今も、土地が無くても、資金がなくても貸しマンションオーナーになれると唱っている企業があります。
今朝経済番組でワンルームマンションに投資している若い女性を美化した記事をやっていました。もし、借り手が現れず赤字になったらどうするかという記者の質問に「覚悟」していますと言っていましたが覚悟とは言葉ではなく行動で無ければなりません。1.破綻して自殺する、2.破産宣告を受ける、3.不動産を売り給与で楽々ローンを返す。どれになるでしょうか? 3.であるには年俸3000万円くらい要りますね。
この女性30代後半で3500万円のマンションを全額35年ローンで購入、貸し出しています。
もう一つ別の例:
シェアハウス借金2億円 年収1千万円会社員「破産だ」
「もうおしまい。死ぬしかないかもしれない」。東京郊外の老夫婦のもとに昨秋、取り乱した娘から突然電話がかかってきた。
娘の夫が知らないうちにシェアハウス2棟を建てる契約を結び、2億円もの借金を抱えたのだという。不動産業者スマートデイズ(東京)が、賃料で年8%の高利回りを約束した。ところが、賃料が払われなくなることが着工前にわかり、更地と30年続く毎月100万円の借金返済が残った。ーー
•定年後もローンが残る危険。正規社員としても定年がローン償還より先にきます。
•リストラの危険。リーマンショックを惹き起こしたサブプライムローン破綻の一因です。
•借りてがつかない危険。家賃保証してくれると言ってもかぼちゃの馬車のような怪しげな弱小ポッと出企業ですよ。いつつぶれてもおかしくない。空手形を信じる危うさ。
•金利が高くなる危険。今は0金利。「異次元」緩和にすぎず、数年内に必ず金利は上がる。
•マンション修理の追加資金が必要な危険。10年ごとに大規模修繕を行うのが普通。積み立て金を計算にいれているか?管理費も結構高いものです。
•火災の危険。普通はローン時に入ります。
•マンション価値下落の危険。経年劣化による下落は普通に考えるでしょうが、案外知られていないのは、価格が下落することにより住人のクラスも下落すること。環境が悪化し更に価値が下落するスパイラルの可能性も。