国際弁護士って何??

そんなものはありません。少なくとも資格としてはありません。資格でもないのなら、nothingですね。無意味。マスコミの捏造です。

 

これを理解するには、マスコミってのは2,3流の無知な文系連中の集まりだということを理解しておかなければなりません。弁護士っていうのは、法律に沿って、依頼主に代って法律的活動をする人でしょ。だから、「代理人」という表現をしますね。で、具体的な日常生活に関わる法律の世界ですから、国によって全然違います。欧米の法律とイスラム法を考えるだけで十分じゃないでしょうか。あるいは、民主主義の米国と、共産主義の中国を考えても全然違います。

 

同じ日本の法律でさえ、細かく分かれていて、自分の専門というものがあります。刑法を専門にしている弁護士に、相続の相談をしようなんてDr.Yはまったく思いません。皮膚科の医師に、脳外科の手術をしてもらいたいと思いますか?耳鼻科の医師に心臓の手術をしてもらいたいと思いますか?ということです。日本の自分が専門とする分野でさえ、弁護士は依頼された案件に関して色々な判例や月刊で出ている専門雑誌を見て勉強しています。最新の専門雑誌をパラパラやっていて「おー、これ今回の訴訟に使えるかも」という具合です。

 

法律というものは実に曖昧でいい加減なものなのでそうなるのです。六法全書なんて幼稚園レベル。実地にどれだけの具体例を知っていて、それらを論理的に組み合わせて依頼主を勝訴させる能力があるかが問題です。だから、他国の法律など知っていても何の役にも立ちません。

 

 米国は、United Statesです。統合された国々ですね。stateは米国に関しては州と訳されますが、第一義は国です。アメリカ合衆国って、意味不明の翻訳ですが、アメリカ連邦でしょう。「邦」も「くに」ですね。ですから、州ごとに法律が違います。そもそも、大統領が率いるのは、連邦であって、州ではないのです。連邦は、外交、経済、軍事のような統合された国々全体に関わることのみを行います。日常の国民の生活に関わるところは州が面倒を見るわけです。法律もそうです。カリフォルニア州立大学(カリフォルニア国立大学というところです)はあっても、(アメリカ)国立大学はないわけです。ということで、米国では、州ごとに弁護士資格が異なります。取得は日本よりはよほど簡単のようで、弁護士が多すぎて、食べて行くのに苦労しているようです。日本にも米国弁護士が来て、芸人タレントのようなことをやっていますね。

国際弁護士という響きが期待させる、世界のどの国でも弁護士業務ができる万能弁護士なんてものとは正反対の日本では何の役にも立たない他国の弁護士資格を持っている人という程度の意味でしょう。米国のある一つの州の弁護士資格などいくら取っても日本では何の役にも立ちません。まあ、企業の貿易部門でインドと取引をしたいが法律の問題が、と言う時にインドの弁護士資格が役に立つかもしれませんけどね。

 

大学院は卒業しません。大学院は「修了」します。

 

 関東大学 大学院 工学研究科 博士課程 修了

 

などとなります。卒業は学部の話です。

博士課程などでは、博士号を取らずに出てしまうと、修了ではないので、中途退学になります。中退ではみっともないと思えば、単位取得満期退学とかの表現を使います。博士号はとれなかったが、授業の単位はとって、満期の3年(前期課程と合わせれば5年)を終えたということです。そんな資格はありませんので、本人の感情の問題か?

学部で4年を終えて学士の称号をもらわずに、止めたら、卒業じゃないでしょ。中退ですね。博士課程でも同じことです。博士号を取れば修了です。

大学の生徒はいません。マスコミはしょっちゅう大学の生徒という表現をしていますが、まあ、君たちが出た大学はレベルから言えば高校程度なので生徒かもしれないけどね、きちんとした大学なら、そこで学ぶ若者は学生だよ、とテレビに向かって悪態をついています。頼むから、勉強してくれないかね。

 小学校   児童

 中・高校  生徒

 大学学部  学生

 大学院   学生(特に、学部と差別化するときは、院生)