加湿器の種類に気をつける

以前、暖房の項でも書きましたが再掲。

 

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この季節、湿度は20%台。口がネバつきます。

で、加湿器。今、売られているもの3方式。

1.加熱式

2.ハイブリッド式

3.超音波式

 

結論から言うと、超音波式は買ってはいけません。40年位前に売り出されたのですが、これは水蒸気は出しません。水を揺すって細かな飛沫にして出すだけです。従って、水の中に含まれるあらゆる物が空中に飛散します。特に金属。カルシウムですね。家具の取っ手など部屋中の金属に付着しとれなくなります。電気保温ポットの内部にカルシウムが沈着しますね。あれ、取れません。クエン酸を使って溶かそうにも今一溶けません。

人間の健康にも良くないでしょう。水の中の雑菌も部屋にばらまかれます。赤ちゃんが居る部屋では禁忌ですよ!

そんな被害が言われ、もう数十年も姿を消していました。ところが最近、ホームセンターで良く見かけます。

  聞いたこともない3流メーカーか中国産です。

勢いよく白い水の飛沫を出しているので如何にも水蒸気が出ているように思いますが、あれは水の飛沫。水蒸気は目に見えません。加熱式でも吹き出し口から白い水がでていますが、あれは一度水蒸気になり、水に戻った雲のようなもの。蒸留されているので不純物は含まれず、黴菌も殺菌されています。

 

これは加熱式です。

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白い粉のような物が見えますね。プラスチックについた水の中のカルシウム分です。擦って落としたのですが、なかなか落ちず残ってしまったもの。上の方には塩を水に溶かしたような物が見えています。これが枯れると白い粉になります。こびり付いていて落ちないのです。カレー用大匙山盛り3杯の大量のクエン酸に一晩浸けましたがこの有り様。まして、金属に付くともう合金状態で分離不能です。

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 これ、こ削ぎ落とそうとしても落ちません。地が金物だと癒着してメッキ状態。絶対取れません

 

 

加熱式は、言ってみれば電気ポットをグラグラ煮立てて水蒸気を取り出しているもの。不純物はこうして内部に残るので家具と人間の体にとっては安心安全です。電気代は超音波式より高くなります。健康に悪かろうと、中国の農薬満載の食物を食べるかどうかと同じこと。加熱式にしましょう。

 

ハイブリッドは、ちょっと面白い方式。水は沸騰させなくても蒸発して水蒸気になります。夏になると庭に打ち水をしますね。水の気化熱で空気を冷やしているのです。これと同じ原理。下の写真をみて下さい。

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 この円盤群をグルグル回します。下半分は水に浸かっています。それが上半分に来た時に気化、蒸発するのです。水蒸気ですよ。水の飛沫ではありません。水道水を使う事と注意書きがあります。水道水は塩素殺菌されているからでしょう。ミネラルウォーターとか、薬局で売っている蒸留水は雑菌がわく可能性があるので駄目です。それでも、毎日、水を替えておくべきでしょうね。

 

冬の冷たい水道水では気化しにくいので、ヒーターが入っています。温めて水蒸気を出す事もできるので、ハイブリッドと言うのでしょうか。強にするとヒーターがオンになります。

 

使わなくなって一月。手抜して洗わないでいたら、残った水がこの色。紅茶キノコのような粘体まである!気持ち悪い。

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 加熱式加湿器は、水を沸騰させるので、グラグラという音がします。口コミを見るとこれがうるさいというものも。6畳間で寝るとして、頭と反対側の隅に置けばあまり気になりませんが、4.5畳だと気になるかもしれません。

 

それから吹き出し口からは水蒸気が出ますので子供には用心です