ワクチンと免疫

 

コロナウイルスワクチンとはどういうものか?

 

そもそも、外部から毒素、特に細菌やウイルスが体内に入って来た時にそれらを無毒化する解毒剤を作るのが免疫の機能です。義務教育レベルで理解できる表現です。

 

免疫細胞は、体内に侵入されてから、どんな毒かを分析し、それを解毒する物質を作るのですから、侵入したものが何で出来ているかを調べる必要があります。だって、そうでしょ。まだ体に侵入していないものって、体内の免疫細胞はどうやって調べるんですか?つまり、感染していないものをどうやって調べるの??阿呆な新潮の記者は感染の意味も知らずにデタラメ記事を書きましたけどね。

 

で、コロナウイルスに感染したら、免疫細胞がよってたかって調べ上げ、解毒剤を作るのですが、これに時間が掛かる。どうも、5日とか1週間とかかかるらしい。体が弱っている高齢者や基礎疾患がある人は解毒剤ができる前に重症化するか、死んでしまう。体力のある人は感染しても、免疫と言う軍隊の出動の前に警察機動隊程度の力のマクロファージなど白血球でウイルスと闘っているので発症しないのです。これが弱いと免疫軍の武装が整う前に本丸に侵入され死んでしまう。

 

で、あらかじめ、コロナウイルスの構造を免疫システムに教えておいて、コロナウイルスが侵入してきた時にーー感染した時に、間髪入れずに解毒剤を作れるように準備しておくものがワクチンです。ワクチンって、解毒剤の処方。

 

昔も今も、ウイルスの現物を痛めつけて弱化した物を、あるいはウイルスの死体ーー生物じゃないので死体はあくまで比喩ーーを体に注射して免疫システムがそれを調べて構造が分かるようにしていました。ワクチンです。

 

今は、DNA/RNA学とも言うものが発達したのでもっと安全にできます。ウイルスの構造がわかるメッセンジャーRNAを合成して注射して、免疫システムに、こんなのが侵入してくるからね、解毒剤を作る準備をしておきなよ、と教えるのです。

 

それにしても未知の毒の解毒剤をどうして免疫システムは作れるのか?どんな毒か分からないので解毒剤の材料が無いかも知れないじゃないですか。それを解明したのが利根川博士。ノーベル賞は当然です。その解説をした本↓。 

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ワクチンは、弱毒化してもウイルスには違いないので、体が弱い人では、それで発症してしまう人もいます。避けられないこと。結局は、ワクチン接種せずにウイルスに殺られるか、ワクチン接種して万が一の確率で発症するかのリスクをどう考えるかですね。

 

mRNAワクチンは、ウイスルそのものではないので、より安全だと考えられます。それでも、危険と言う人は、リスク管理の発想の無い人か、無知か、自分を売り込む為に言う人でしょう。知と言っても、精々ウジャクの知ですね。

 

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