テレビニュースの読み方:報道の劣化に注意を

 下関の救急隊が救急要請があってから現場到着に15分以上かかった為に老人が死んだと報じています。テレビ朝日のニュースバードですが、なぜ、こういう馬鹿げた見出しで報道するのか、ディレクターの神経を疑います。さすがに、うめき声だけの通報だったと多少のフォローは入れていますが、悪意に満ちた報道としか言いようがありません。

 この通報はうめき声だけで住所も何も救急側に伝えていません。むしろ、うめき声だけで場所の近辺まで特定して急行できた係官の努力を賞賛すべき美談でしょう。係官は過去の通報などを調べ、電話番号から現場を割り出しとということですが、この努力をこそ先に報道し、しかし、その努力もむなしく老人を救えなかったと報道すべき事態であったのです。

 マスコミはマスゴミと言われて久しいのですが、まさにゴミのような無知な人々の集まりになっています。特にテレビは悪質で非常な批判精神を持って、事実を透徹する目でみる必要があります。