日本の識字率=リテラシーは非常に高い事で知られています。江戸時代さえ、武士は藩の作った藩校で、庶民は寺小屋で勉強する体制があった結果、現在の後進国などより遥かに高い識字率や文化を誇っていました。
ところが、最近の小学児童~大学生~大人は、新聞が読めません。漢字を含めた識字率はかなり怪しいと思われますが、何よりも単語をしらないのです。
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だから本が読めませんし、新聞も読めません。ピケティ氏のおかしな格差論がマスゴミで騒がれていますが、資産の格差以前に、学力の格差をなんとかしないと、それが即ち資産の格差になり、更に、貧困の遺伝につながっていきます。学力さえあれば、給与生活者が資産生活者に転換できるのが日本であり、アメリカであり、アメリカンドリームと言われる状態なのです。社会全体の計測と、個人の計測は異なるという概念のないのがピケティ氏の論なのです。
文科省には、識字率ではなく識語率を計測することを提案したいと思います。こんな言葉はないと思ってググってみたら、あるのですね。
本日の読売新聞社会欄に「文科省 253大学に改善要求 中学レベルの講義など」の記事がありました。
追記(2/21)
この位面白い話題ですとYahooにも出るのですね。
大学でbe動詞教える 改善要求(2015年2月21日(土)掲載) - Yahoo!ニュース
「
講義は中学レベル、入試は同意で合格 “仰天”大学に文科省ダメ出し
「数学の授業は四捨五入から」「受験生と大学の『同意』で合格」「新入生が一人もいない」――。新設の大学や学部でこんな事例が相次ぎ、文部科学省が改善指導に乗り出しました。
・・・
文科省は今月19日、講義内容や運営方法などに不備があるとして、改善を求める大学253校を公表しました。
・・・
千葉科学大(千葉県銚子市)は、一部の講義で“レベルの低さ”が問題視されました。たとえば「英語1」の講義。同大のシラバス(講義計画)によると、冒頭から「be動詞」「過去形」「進行形」と、中学校レベルの内容が並びます。「基礎数学」の講義でも、割合(百分率)や小数、四捨五入とは何か、から教え始めます。
つくば国際大(茨城県土浦市)でも、「化学」の講義が元素や周期表の説明から始まったり、「生物学」では光合成やメンデルの遺伝法則を一から学ばせたり。
」
小数が分かっていない事に千葉科学大の教員は気が付いたのですね。
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大学よりも義務教育と高校の卒業要件をきちんと整備した方が良いと思いますが、さて、文科省の見解は如何。