週末、朝食のパンを齧りながら、徒然に任せテレビをつけても何も面白い番組がないのです。旅サラダくらいでしょうか。で、録画してあったニュースを見ていた所、掲題のトピックスをやっていました。
「マクロ」とは、「ミクロ」の対義語で、「大きな」ということですから、この場合「大局的」でしょう。大雑把にみて景気動向に連動した年金額にするという意味であると、まじめに考えると、これが大嘘なんだという話でした。官僚のやりそうな言葉の詐欺ですね。これまでは(?)「物価スライド」型年金だったのが、「マクロ経済スライド」と言っても、どこが違うのか分かりませんが、要するに「物価上昇ほどには年金は上がらない」ということなんだそうです。端的に言えば、実質年金は目減りするということです。
で、年金の実例を挙げていました。こんな感じです:
2015.3現在
69歳 男性 サラリーマン
工業高卒
建設会社に就職 10年
デパートに転職
34歳 独立 自営業 店舗デザイナー
10年前から年金支給:
公的年金 102万円(奥さんの分の入っていると思います)
企業年金:デパート 12万円
介護保険料 ー6万円 (たった100万円の年金に6万もとるの!?!)
合計 108万円
9万/月
シルバー人材で働き始める
植木職 日当7000円
70万/年
総計15万/月
この方は、転職と自営業なのでかなり少ない年金になっていて、男性の平均年金は15万円という統計があります。男女の平均でも14万円です。
ところで、日経平均株価の推移はどうなっているのでしょう。
データの都合と、日本経済が世界第二位になってきた1970年を原点にしてみてみますと、下の図になります。
-- 日経平均株価 超長期月足チャート|1949年5月算出開始から現在まで | Base Views
1970年から1980年代の直線に、バブル期とその後の混乱を無視して外挿しますと、現在は20000円程度になります。
1970年1月 2300円
2015年3月 19000円
日経平均株価は45年で8倍に上がっています。
本当はインフレ率を調べた方がよいのですが、初任給でみると:
大卒の初任給は5倍です。
1970年 4万円
2012年 20万円(2015年もほぼ変わっていません)
資金があれば、日経平均のETFを買っておけば、目減りしないという一指標になります。年金などまったくあてにならないので、株に自信がなければ、日経平均株価がこの赤い斜線の下側の時に野村証券の日経平均連動型ETFでも買いこんでじっと待っている方がよいようです。いうまでもなく、3万8千9百円の時に買った場合、日本の国力を考えれば、二度とそんな値にはならないかもしれませんし、なったとしても20年後、30年後でしょう。株は買い時が大切です。
閑話休題、あるコメンテータが、日本の国民基礎年金(最大6万5千円:2014年)はそれで生活するようには設計されていない。親子3代で生活していること(つまり子供と食住を共にすること)が前提で、その場合の小遣い程度として設計されていると言っていました。古き良き昭和の田舎の微笑ましい風景を連想します。鶴瓶のNHK「家族に乾杯」に出てくる田舎の家族ですね。都会の核家族、ましてやシングルマザーなどは政治の埒外にあるのです。ギリシャとは対極の位置にあります。最高年俸がそのまま年金になり、50歳から給付・・・できるわけがなく、ギリシャは破産の崖っぷちにいます。どちらが良いか・・・