北陸新幹線初乗記2

 グランクラスは注意が必要です。席が狭いのです。横3席しかないので広そうですが、そうではありません。180cm、70Kgの体型でギチギチでした。グリーンは従来型の椅子で大きく豪華にみえますし、実際、横幅も余裕があります。グランクラスは未来指向のデザインでジェット戦闘機のコックピットみたいなのです。マッサージ椅子みたいで、体が変に包み込まれ狭く感じました。相撲とりは無理でしょう。

 テーブルが左肘掛けの下にあるのですが、これが取り出しにくいデザインになっています。15cmくらいの幅でしょうか。2枚折りになっていて開けば30cm程度の幅になります。これを折ったまま右少し上に向かって引きずり出すのですが、摩擦がきつくてなかなか素直には出てきてくれません。肘掛けの上部を開けて取り出す方式ではなく、肘掛けの下のスリットから引きずり出すのです。典型的なアイデア倒れの設計です。

 飲み物と軽食がついています。この辺りは、飛行機のビジネスクラスを狙った感じです。

 いただけないのは、最後尾に車両がついていることです。東海道線ですとグリーン車は階段に近いところに付けられています。とにかく、降りてからエスカレーターまで延々とあるかされました。構造上、真ん中につけるようになっていないのかもしれません。

 乗り心地は、多分、列車全体にわたると思いますが、振動がきついと感じました。ゴツゴツした感じです。砂利道を車で走っているような振動です。東海道ではそんな感触は記憶にありません。帯状疱疹をもっている人は耐えられないと思います。

 高崎を過ぎると山道にさしかかり、トンネルが多くなります。日本海にでるまでNEXUSのようなタブレットは携帯と回線が違うのか繋がらなくなりました。

 とはいえ、金沢まで2時間半というのは魅力です。以前は羽田から小松まで飛行機か、東海道新幹線で米原で降り、在来線特急に乗り換えでしたから、北陸というのは遥かな邦、遠いところでした。今は、京都に行く感覚でいけます。「そうだ 金沢 行こう」です。4月4日の金沢駅は人で溢れていました。