「金融工学」の現実

 一攫千金を狙うことはできないという話です。まぐれと幸運で宝くじを当てた人は別ですが、確実に資金を増やすには、金融工学を駆使しても時間がかかるのです。

金融工学の挑戦」今野浩著 中公新書に面白い事が書いてあります。

「『平均・分散モデル』は、多様な資産に分散投資することによって、投資の平均的収益を一定に保ちながら、そのリスクを軽減できる・・・理論であった」 p.22

「定理3・1(2資産分離定理) 平均・分散モデルに従って投資を行う投資家は、市場平均ポートフォリオと無危険資産だけに投資を行う」 P.65

「市場平均ポートフォリオ」の例はTOPIX東証株価指数
「無危険資産」の例は短期国債

ということです。

 実際、TOPIXは、開始時の1968年を100として、2015年現在1633。つまり、47年で約16倍になっています。

 無危険資産はMRFで良いかと思います。証券会社で株を買うために一時的に現金を置いたり、株を売った資金を置いておく口座はMRFです。


 MRFは・・・
・ いつでも換金でき、申込・解約手数料なし
・ 安全性と安定した収益確保を目指した運用
・ 1ヶ月複利で効率運用」-- お取引の流れ・MRFとは/マネックス証券


「元本の安全性の確保を目指します。
信用力の高い商品(国債・政府保証付債券・適格有価証券・適格金融商品等)に投資します。
ポートフォリオの平均残存期間は90日以内としますが、当面は60日以内を目処とします。
外貨建資産への投資については、その取引において円貨で約定し円貨で決済するもの(為替リスクの生じないもの)に限るものとします。
私募により発行された有価証券(短期社債等を除きます。)および取得時において償還金等が不確定な仕組債等(注)への投資は行わないものとします。
(注)
償還金額が指数等に連動するもの、償還金額または金利が為替に連動するもの、金利長期金利に連動するもの、金利変動に対して逆相関するもの、レバレッジのかかっているもの等をいいます。
デリバティブ先物・オプションなど)は利用しません。
」--野村證券 | 野村MRF(マネー・リザーブ・ファンド)


 TOPIXETFでは大人しすぎると思えば、日経225平均ETFが少し値動きが荒いものになります。

起業か、サラリー(経済成長率)か、資産(資本収益率)か - dr-yokohamanerのブログ