晩節を汚す人々

 7-11を創業したセブン&アイ・ホールディングス鈴木敏文会長が、内心は自分の次男を「世継ぎ」にしたくて、業績を上げていたセブン-イレブン・ジャパンの井阪隆一社長兼COOに難癖としか言いようがない、まさに難癖をつけ更迭しようとし、社外取締役に反対され、更にヘッジファンド、大株主に反対された挙句、辞任を表明しました。みっともないとしか言いようがない耄碌爺の末路です。ただ、まだ最後の悪あがきをしているようで、解説者によると、彼は何時、辞めるとは言っていないとか。そもそも、83にもなって既に認知症的症状が出ている頃なのに未だに権力にしがみついている、この醜さ。反吐がでます。


「「91歳vs83歳」内紛で激震セブン&アイの暗雲

指名・報酬委員会は社外取締役が2人、そして鈴木氏と、鈴木氏の側近の村田紀敏セブン&アイ社長兼最高執行責任者(COO、72)の計4人。ここで、社外取締役が、「セブン-イレブンは業績好調だ。なぜ社長交代なのか」と反対し、まとまらなかった。そして、村田社長が、伊藤名誉会長に人事案の承認を求めたところ、拒否されたというのである。」--毎日新聞 経済プレミア

 

 Dr.Yは会社を解体して利益を得ようと企むヘッジは大嫌いですが、この時ばかりはヘッジも正論を言ったようです。



大株主の米ヘッジファンドが井阪社長退任案に「反対」

 セブン&アイの株式を大量に保有する米ヘッジファンドのサード・ポイントも、この人事案に反対の意向を表明した。」--毎日新聞 経済プレミア

<セブン-イレブン>井阪社長退任を提案へ 7日に取締役会

毎日新聞 4月6日(水)20時47分配信

 大株主で「物言う株主」として知られる米ヘッジファンドのサード・ポイントは3月末、HDに書面で「(人事案は)鈴木会長が次男の康弘氏(51)をやがてはHDトップに就ける道筋を開くため」という趣旨の指摘をし、「血縁関係を理由に幹部を昇進させることは正当化されるものではない」と批判した

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HDは2015年2月期まで4期連続で営業最高益を達成し、流通業界のトップを独走している。HDをけん引するまでにコンビニ事業を成長させた井阪氏の評価は高い。退任ともなれば、その手腕を評価するサード・ポイントが反発するのは必至だ。」--Yahooニュース

 その鈴木康弘氏の経歴

 1987年、武蔵工業大学工学部電気工学科卒業 富士通入社。

 1996年、ソフトバンクに転職

と御多分に漏れず、冴えない経歴です。

 尤も、親の方もどうも、良識、教養はなさそうです。

 「鈴木敏文

旧制上田中学校(現:長野県上田高等学校)受験に失敗し、小県蚕業高等学校を経て中央大学法学部入学。経済学部へ転部して卒業する。

卒業後はジャーナリストを志望し新聞社を受験するが、筆記は通るものの、あがり症が災いし面接で失敗。不採用となった[1]。そこで書籍取次の東京出版販売株式会社へ入社。」--wiki

 

 教養も品格もなく偶々買った馬券が当たったようにして世に出ただけの人でしょうか。それで、こういうみっともない事をするのです。

新・学問のすすめ成金と呼ばれないために:綺麗ごとではない現実に対処するために

続・学問のすすめ:実例

 ソニーには井深大という立派な創業者がいましたソニーの技術を担った人です。一方で、金を出しただけの盛田氏は晩節を汚しています。その息子は昨年でしたか、不正経理である会社の代表取締を辞任しています。父親の盛田氏の唱えた「学歴無用論」はこの不肖の息子を擁護するためだったかと勘繰っています。ソニーの黄昏が見えてきた頃の出井社長とこの不肖の息子の米国在住中における関係を知る人は財界には多数いることでしょう。なぜ、出井氏が社長になれたのか?ソニーは所詮まともな株式会社ではなく同族会社でしかなかったのです。堕ちるべくして堕ちた企業でした。


ソニー創業者の1人、故・盛田昭夫氏の長男、盛田英夫氏がとうとう崖っぷちに立たされた――
 英夫氏が会長を務める東証2部上場の食材卸会社、ジャパン・フード&リカー・アライアンス(JFLA、大阪市)で不適切な融資にかかわっていた。」http://biz-journal.jp/2015/11/post_12622.html

 

「「食材卸のジャパン・フード&リカー・アライアンスは4日、12月29日に予定していた株主総会を2016年2月に延期すると発表した。ソニー創業者の故・盛田昭夫氏の長男、盛田英夫会長が起こした経費不正などの問題で、独立調査委員会の調査報告書の提出が予定の12月4日から同8日に延びたため。盛田会長は同日の報告書発表に合わせて辞任する。」--日経新聞

 

 

 土光敏夫氏は、言うも愚かというべき立派な方でした。その後を襲った西田氏以下の3社長が新技術を研究開発するより、不正経理の方が手っ取り早いとして晩節を汚しました

 

 7-11事件の事実だけを批判的に拾うのなら、こんな記事も面白いでしょう。