テレビ通販で買ってはいけない2

この季節になると、暖房器具や加湿器が目白押しです。博士の目線で見ていると、実質インチキばかりですね。言葉に騙されて買うと粗大ゴミになります。

 

まず、番組終了後30分以内で安くなるもの、それも、大幅に安くなるものは眉に唾をつけるべきです。「ホントは幾らで出来ているの」と問うべきです。7万円の定価が、4万円になるなんて、嘘でしょ。まともな製品がそんな価格になるはずがありません。

 

更に、アンケートに答えればもう2万円安くなって実質2万円とかなら、確実にインチキ製品です。原価、数千円の中国製!

 

電気暖房機 電気で熱を出すのは日本のように電気料金が高い国では不合理な方法です。いかなる工夫をしても、テレビの販売担当員がどんなに美辞麗句を並べ立てても、電力以上の熱はでません。

 

電気料金票を見てください。日本では使えば使うほどどんどん高くなるのです。

 一段料金

 二段料金

 三段料金

のようにだんだん割高になっていきますね。

 

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東京電力では

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1000wの暖房機の熱量を知りたければ、トースターの蓋を開けてみれば分かりますね。あるいは、ヘアードライヤーも大抵は1000w以上ですから、それらで部屋がどれほど暖かくなるか?

 

如何にも暖かそうな器具のスタイルをしていても電力のエネルギー=熱エネルギーです。あなたがどんなに立派な財布を買ってもサラリー以上のお金は中からは出てこないのと同じこと。

 

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これは貰い物。こんな形をしていようと1000wは1000w。ヘアードライヤーと同じ熱量。エアコンの効きが弱い雪の日。床暖も今一の時、石油を使うのが怖い高齢者の部屋で就寝中の援用に使っています。電気料金は目を剥きます!春秋の5倍!勿論、これだけのせいではありませんが。。。
 

エアコンのようにヒートポンプと言って、自分で熱を発生させるのではなく外の熱を室内に汲み上げる(ポンプですね)方式では、使用電力=熱 ではありません。場合によっては、使用電力の5倍程度の熱を室内に運べます。尤も、雪が降るような天気では外に十分な熱はないので効きが悪いのは誰しも経験していますね。

 

Dr.Y家では、200vエアコンを使っていますが、外気が10℃以下の寒い日は全然だめ!石油ファンヒーターを併用しています。

 

寒冷地仕様で強力なヒーターが入っていて凍結を防いでいるものなら大丈夫かも知れません。当然、電気代は嵩みます。www.mitsubishielectric.co.jp

 

 

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電気ストーブは焚き火にあたるような使い方をコマーシャルしていますが、部屋が寒いのですから非常に非健康的です。暖房ではなく、採暖という概念ですね。

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2,3畳の狭い空間で短時間だけスポット的に使うのには電気暖房器も手軽で良いかもしれません。

Dr.Y家のバスルームの脱衣所は3畳です。この位ですと、電気ヒーターも役に立ちます。それでも100vでは今一なので、200vヒーターを使っています。20℃の気温が10分で23℃になります。風呂に湯が入るのに掛かる時間とおなじなので同時にスイッチを入れています。

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トイレで使うセラミックファンヒーターも、まあ良いでしょう。ただし、火事の危険は常にあります。セラミックファンヒーターは高熱が出ないようにはなっていますがそれでも要注意です。

 

加湿器 加湿器は、電熱器を用いた蒸気式を使いましょう。電気代は掛かりますが健康的です。純粋な加熱式です。

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超音波式と書いてあったら、パスです。ハイブリッドとか何とかあなたの知識で分からない事が書いてあるものはテレビ通販では、それだけでインチキ候補なのでパスです。超音波式は、蒸気に見える白い水の飛沫が勢いよく出ているのですぐ分かります。蒸気はモワーと揺らぎながらゆったりと出ています。勢いが良いものはパスです。

 

ヒーターで加熱して出てくる水蒸気は気体です。

超音波で水を揺すって出てくる飛沫は、水の飛沫であって液体です。

全然、違うものです。

 

小さくて青い方は加熱沸騰式です。モワーと蒸気が上がっているのが見えますね。水蒸気は無色の気体なので見えません。室温で冷えて水に戻って雲のように見えるのです。ピンクの大きい方は、これも水蒸気ですが、低温蒸発した水蒸気なので室温で冷まされて水に戻るということがないので白い蒸気は見えません。でもかなりの速度でタンクの水が減っていきます。名称はハイブリット式となっていますが、超音波ではありません。

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加熱した水蒸気は100℃を越えた温度になっているので殺菌できています。混じりけなしのH2Oです。カルシウムなどのミネラルも混じっていません。何日も使っていると本体の湯の溜まり場に白いカルシウムが浮き出てきますね。水蒸気に置き去りにされたカルシウムです。ほら、電気ポットも中にカルシウムがたまります。

 

タンクに水があるのに止まってしまうので分解したら案の定、ヒーターにびっしりとカルシウムが。過熱して内蔵ブレーカーが落ちるのです。この窪みが湯溜まりです。

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こんなのはクエン酸でしか溶かせません。ダイソーにはもっと大きな袋が置いてあります。昔のドラッグストアなら500円はしたはず。たっぷり大さじ一杯入れて半日待ちます。

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このカルシウムが超音波式では水の飛沫にそのまま入ってきて空中に撒き散らかされ、あなたはそれを吸っているのです。家具の金属部分も一冬過ぎればベターとこびりついてタンスの取っ手など白茶けてしまいます。ちょっと取れません!

 

この超音波による水の飛沫の元は水道水なので、塩素で殺菌されていて黴菌は居ないと思われますが、昨日の残りの水はどうでしょうね。居るかもしれません。加熱式なら熱殺菌されますが超音波式は問題です。40なん年前、電気代が安く、勢いよく蒸気のような飛沫が出て、いかにも加湿されているような気にさせるので大流行しましたが、このような欠点があるので、絶滅したはずが、最近、無責任な聞いたこともないメーカーや通信販売屋が売りに出ています。日本を代表する東証一部上場の電器メーカーが出しているか調べて見てください。

 

ヒータレス気化式という変わった物があります。気化しているので、水の飛沫ではなく水蒸気です。加熱式に準ずるものでしょう。Dr.Y家にも一台あります。昔のEP盤のレコードーーCDより一回り大きい程度ーーを何枚も重ねたディスクを下半分水につくようにしてグルグル回すと、円盤についた水分が室温で気化し水蒸気になって加湿する方式です。

 

低温度の水蒸気ですので、殺菌されません。毎日、きちんと衛生管理できれば、電気代は安く済みます。加湿性能は良くありません。で、水を温めて蒸発しやすいモードが付いていると思います。当然、カルシウム問題はおきません。超音波は問題なので発明された方式。

 

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