三人寄れば文殊の知恵?

これほど明確な嘘はないでしょうね。日常の話で小学生レベルの案件ならワイワイガヤガヤで何か解決案がでることもあるでしょうが、最先端の科学技術のレベルで何か発見、発明できるかということです。そんな例は聞いたことがありません。

 

研究所ですとブレインストーミングということをやります、5,6人、あるいはそれ以上(7人がマジックナンバー。最適という説も)集まってワイワイガヤガヤやるわけです。一つだけ重要なルールがあります。他の人のアイデアを否定しない。スルーするということです。Dr.Yも時々、これを仲間とやったものです。成果はゼロ。

 

物理的な力は集まれば重畳されますが、知力はまったく重畳されずトップの人の知力が最高知になるばかりです。つまり、トップ以外は要らないのです。日本中の小学生を集めてもDr.Yの知力にはなりません。量子力学の世界に似ています。

光電効果がその典型です。ある一定周波数より低い周波数(エネルギー)の光を幾ら強くして当てても電子は金属表面から飛び出して来ない。振動数の高い光をあてれば、電子が飛び出すという効果です。

 

分かりやすく言うと、エネルギーの低い光の粒をどれだけ沢山金属表面に当てても何も起きない。エネルギーの高い光の粒なら一つでも、電子が飛び出してくる、という効果です。

 

比喩で言えば、幼児がピンポン玉をよってたかって何百個Dr.Yにぶつけても痛くも痒くもないが、大男が砲丸を一発ぶつけたら、アウトです。

 

光の粒は光量子と呼ばれます。光子とも。光がもつエネルギーは周波数に比例し、hν (なぜか、ハー・ニューと呼びます。ハーはドイツ語よみ。PHをペーハーと呼ぶようなものです)です。このフォントでは、ニューは英語のvに見えますが、ギリシャ語の文字です。筆記体で書くともう少し曲線がでます。hは言わずと知れたプランク定数ですね。

 

これ、日常的にも重要です。紫外線というのは、大変周波数が高い不可視光線です。これが、肌に当たるとそのエネルギーの高さ故に肌の細胞という化学物質を壊し、日焼けを起こします。下手をすると皮膚ガンになります。

 

逆に赤外線は赤より周波数が低い不可視光線です。エネルギーが低いので皮膚に悪さをせず、コタツに使えるのです。赤外線こたつで赤い光が見えますがあれは赤い光であって、不可視の赤外線ではありません

 

 

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