京大望月教授が解いた数学の超難問を8年掛けて他の学者が理解

昨日は、このニュースでもちきりでした。

35年間未解決で、世界中の数学者を悩ませてきた数学の超難問「ABC予想」を、京都大数理解析研究所望月新一教授(51)が証明した。7年半に及ぶ検証を経て、証明論文の正しさが認められ、国際的な数学誌への掲載が決まった。京大が3日、発表した。」

 

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 なぜ、論文提出から検証までに8年近くもかかったのか。京大の仲間以外、世界の数学者が誰も理解できなかったからです。

 

(望月教授が創った)「宇宙際タイヒミューラー理論を理解するために求められる絶対遠アーベル幾何やエタール・テータ関数の剛性性質、ホッジ・アラケロフ理論の分野に併せて精通している専門家がほとんど居らず
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2015年10月のネイチャーによると、他の数学者が論文を理解できず、論文の正否について未だに決着をつけることができていないという。
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2016年7月に京都大学で理論の国際研究集会が開催された。主催者のイヴァン・フェセンコは「この研究集会で少なくとも10人が詳細に理論を理解した。」-- wikipedia

 

 「宇宙際」の「際」は、「国際連合」、「国際関係」の「際」です。「国際」って「国と国との」という意味。国々の連合、国と国との関係。「宇宙」は数学の世界のこと。整数論の宇宙。解析学の宇宙。幾何学の宇宙。つまり、宇宙際とは、「数学の色々な分野に跨がる」という意味らしいです。学問は専門化してしまっていて、複数の分野に精通している人がいなかったので、誰も望月理論を理解できず、勉強会ーー国際学会ーーを開いて、8年。やっと10人くらいは理解できるようになった。望月教授ってとんでもない天才なんです。