株式投資に対する誤解

株式投資とはある企業の株を買って利益を得ようとする行為。

誤解 儲けは優良な株を選んだから

正解 儲けは相手に勝ったから

 

この利益には2種ある。

① キャピタル・ゲイン

 株価の変動を利用する。株価が上がれば儲かり、下がれば損する。

② 配当を受け取る。株主優待も含む

 

投資と言えば、大抵は①を思い浮かべる。これは会社の業績とは直接には関係ない。株の買い手がいれば、売り手がいる。この買い手/売り手の争い。将棋のようなものだ。

上がるのは誰かが買っているから。下がるのは誰かが売っているから。このせめぎ合いで株価は常に上下している。

 

当然、優れた者が勝ち、劣る者が負けて損をする。

リーグ戦をやれば、一番優れた者が総取りする。藤井八冠を見れば納得するかな。

 

株だから多少の運が入るので、2番手も3番手も出る。パレートの法則が成り立つ状況になる。

 全富の8割を上位2割が占め、残り2割の富を8割の下位で分ける。

 

これは富に対する表現。株では勝つか負けるかだから、上位2割が勝って全ての富を得て、下位8割は負けて損をする。

8割の人にとって投資とは損をする事。

 

②は企業から受けるもの。富の取り合いはない。

間違えていけないのは、景気の拡大期には多くの人が儲ける事も可能。相手から巻き上げるのではなく、パイが大きくなった分の利益。能力で儲けたのではない。

 

①の勝ち組と負け組の分布はこんな形になる。

これは年収の分布だが、年収も富の取り合いだからこのボルツマン分布になる。

 

良い高校に行く。良い大学に行く。良い会社に入る。この全てが富の取り合い。

全て競争的選抜試験がある。負け組はFラン大へ行き、収入の少ない小企業にしか行けないか、非正規か、無職のバイト。

つまり、富の取り合い。結果が上のグラフだ。