平均年収Aと厚生年金Pの関係式
勤務40年の場合
40Ax5.481*/1000≒P
∴ 【A≒4.56P】
だから厚生年金を見れば、自分の40年間の平均年収の概算が分かります。
但し、厚生年金を貰っている人は自動的に国民年金も含まれていますから、
年金機構からの振込額ー国民年金=厚生年金
です。
国民年金は令和6年8月現在40年間納めていれば満額で81万6千円。月額6万8千円。
但し、年金には上限があるので、年収1212万円以下の人用です。上限処理は面倒なのであくまで概算です。
収入は丸め処理もされるので、上の式は概算です。
例題
40A:40年の生涯収入。
国民年金+厚生年金≈81万円+219万円=300万円 (月額25万円)の場合
40Ax 5.481/1000=219万(厚生年金のみ)
40A=219万x1000/5.481=21.9億円/5.481≈4億円
平均年収:4億円/40=1000万円 → 年金300万円
38年勤務の人は40を38にする。
年収1212万円が上限なので、公的年金総額月額25万円が概ね上限です。
しかし、初任給から40年間年収1000万円の人は普通のサラリーマンにはいませんね。だから、これは計算の上だけの事。国民年金+厚生年金の平均は男で約190万円。月額16万円です。
25万円を超えている人は、共済年金から合流したり、若い妻が居て加給されたり、繰下げ給付にしたり、何らかの事情がある人です。
*この乗率は生年月日により多少異なる
厚生年金 計算 平成15年=2003年
(ア)平成15年3月までの期間分
平均標準報酬月額×(9.5 ~7.125)/1,000* ×被保険者月数
(イ)平成15年4月以降の期間分
平均標準報酬額×(7.308~5.481)/1,000* ×被保険者月数
* 乗率と呼び、生年月日によってこの幅の中の値になる。
乗率の例:9.5/1000
国民年金だけのとき元が取れる年齢は?
75歳1か月まで年金をもらえば元を取れる。
国民年金だけに加入していた場合、65歳から受け取る老後の年金は1年間で約81.4万円となります。
※国民年金の保険料を40年間支払ったときの老後の年金は1年間で約81.4万円(2024年度,68歳以上の場合)。
厚生年金は何年もらえば 元が取れる?
40年間の
平均月収 総保険料 65歳からの年金* 元が取れる年数
10万円 430万円 109万円 3.9年 (約69歳になる時)
20万円 880万円 139万円 6.3年 (約72歳になる時)
30万円 1,320万円 168万円 7.8年 (約73歳になる時)
40万円 1,800万円 200万円 9.0年 (約74歳になる時)
50万円 2,200万円 226万円 9.7年 (約75歳になる時)
60万円 2,590万円 251万円 10.3年 (約76歳になる時)
* 国民年金+厚生年金
注意
あくまで大まかな計算です。ボーナスは無しとして計算。
※保険料と老後の年金額が現在と同じと仮定した場合(実際には保険料や年金額は毎年増減しています)。
※平成15年4月以後に40年厚生年金に加入としてシミュレーション。
※月給の平均は、厳密には標準報酬月額のこと。
出典