なぜガンは克服できないのでしょう

 ここのところ、タレントのガンの報道が相次いでいます。

 ガンはなぜ、克服できないのか?徒然なるまま日暮らしキーボードに向かいて心に映りゆく由無し事を其処は彼となく書きつくってみます。

 研究者が言うには、医学は他の自然科学と違って、簡単に実験できないのだとか。それが医学が遅々として進まない理由の一つでしょう。未だに手術という野蛮な方法が跋扈している状態です。

 社会体制の中における開発体制を見てみます。ガンに関する研究はどこがやっているのでしょう。大学ですね。後は?国立の大学組織の研究所、センターでしょうか。工学は、むしろ大学工学部が役にたたず、大企業の研究所から新技術が生まれていますが、どうも医学では大企業に相当するものがありません。敷いて言えば病院でしょうが、民間病院では基礎研究などやっている資金もなく、人員もおらず、臨床だけでしょう。ここが工学と違うのではないでしょうか。製造業で言えば、病院は工場で、基礎研究を行う研究所に対応する組織がありません。工学と違って基礎研究にかかっている人員が圧倒的に少ないのではないかと思います。

 その上、人体実験をするなんてできませんから、遅々として進まない。そこに風穴を開けたのがiPS細胞ではないかと思います。これでガンを制圧できる日も近くはなったかも知れません。

 単純化すれば、ガンは遺伝子病です。ガンはコピーに失敗した異常遺伝子だということです。今の遺伝子工学があれば、遺伝子のどこに異常がおきていて、悪性で毒を出し、分裂し続けているのか分かると思うのですが?そして、その遺伝子だけをターゲットにして無力化する物質を創生するのは今の技術の自然な延長上にあるのではないかと思うのですが、さて、どうなんでしょう。胃の全摘などという野蛮な外科的方法など早く止められる時代が来て欲しいものです。Dr.Xに頼らず、内科的にガンを克服してほしいものです。でなければ、いつまでも転移を恐れないといけません。恐らく、方法論はできていて、あとは、実践的な方法を確立するだけだと思うのですけど・・・