新型コロナウイルスの治療薬候補として、膵炎(すいえん)などの治療薬「ナファモスタット」が患者に試験投与されることが16日、分かった。東京大学医科学研究所が週内にも投与し効果を調べる見通し。
日本は抗ウイルス薬「レムデシビル」の国際共同治験に参加。このほか
新型インフルエンザ治療薬の「アビガン」 RNAポリメラーゼ阻害薬
抗エイズウイルス(HIV)薬の「カレトラ」
ぜんそく治療薬の「シクレソニド」 免疫の暴走(喘息、サイトカインストーム)を止める
寄生虫に効き、ノーベル賞をとった抗生剤「イベルメクチン」
抗マラリア薬の「(ヒドロキシ)クロロキン」
エボラ出血熱用抗ウイルス剤「レムデシビル」 RNAポリメラーゼ阻害薬
(もし、Dr.Yが罹患したら太字の薬を使いたい)
も有効性が期待され、研究が進められている。
正式な治療薬はまだ存在していない。なお、RNAポリメラーゼ阻害薬とは、ウイルスを増殖させない薬です。
ナファモスタットは新型コロナウィルスの人体への侵入口であるACE2受容体に蓋をしてしまう薬です。なお、このACE2は喫煙者の肺に多くあるので喫煙者の感染が多いと言うことです。
「SARS-CoV-2が人体に感染するには、細胞の表面にある受容体タンパク質(ACE2受容体)に結合したのち、ウイルス外膜と細胞膜の融合を起こすことが必要となる。コロナウイルスの場合、Spikeタンパク質(Sタンパク質)がヒト細胞の細胞膜のACE2受容体に結合した後に、タンパク質分解酵素であるTMPRSS2で切断され、Sタンパク質が活性化されることが、ウイルス外膜と細胞膜との融合には重要になる。」
「イベルメクチンが細胞質のタンパク質を核内へ運ぶ分子インポーチンと結合して、核内移行を抑制すること、そしてこの結果様々なウイルスタンパク質の核内移行が阻害され、エイズウイルスや、デングウイルスの増殖が低下することを示していた」