高原の別荘暮らし

 今年の避暑シーズンは終わって下界に下りてきました。避暑の為の別荘は当然標高が高い高原にあります。少なくとも海抜1200m以上でないと暑い日の昼間には冷房用エアコンが必要になります。さらに、森の中でなければ太陽に炙られるので室温は25度を超えて避暑になりません。

 ここが問題で、高原の森の中というのは、湿度が高いのです。時に雲の中になりますから湿度90%以上、そうでなくても普通に80%はあります。室内のあらゆるものがジトーとします。除湿機は必須です。エアコンのドライ機能でもよいのですが、エアコンは高いですし、電気代もバカになりません。そもそも避暑に来てエアコンはばかげてみえます。

 そこで壁掛け型の換気扇程度の除湿機があります。これを各室につけて一日数時間は運転する必要があります。壁掛け型はデシカント式(乾燥剤に湿気を吸着させ除湿。これを電気的に連続運転させるもの)がよいでしょう。ダイキンで5万円程度ですが、工事費が別途必要です。エアコンと同じですね。合わせて、床置き型のコンプレッサ式がいくつかあると便利です(バスルーム用、洗面所用、など。間違っても換気扇を使わないこと)。丸椅子位の小さなもので、エアコンのドライ機能と同じ方式(冷蔵庫のように冷やして湿気を露にして取り出す)ですからかなり強力です。1万円前後でホームセンターで売っています。昔はコンプレッサーは高いものでしたが、今やローテクですので安いものです。タンクが2L程度あれば一日一回ONにしておけば満タンになって勝手に止まります。そんなわけで、洗濯物は外に干さずバスルームに干し除湿器で乾燥させます。布団乾燥機も必需品です。

 森の中に住むということは虫との戦いでもあります。蜘蛛はあらゆる種類がいます。巨大なもの、マメのように小さなもの。巣を張るもの、室内で繭のような住処を作って歩き回るもの。湿気が好きなカマドウマもでます。その他、コバエ、蟻、蛾、こがね虫、訳のわからない虫、虫、虫

憎きアイツ(カマドウマ)を確実にやっつける方法(画像なし) : inakacolumn

 まず、粉末殺虫剤を家の基礎周りに撒きます。昔ならDDTとかBHCだったでしょうが、環境と人に優しくないので、現在は使いません。下の図の除虫菊の成分を主成分とした昆虫以外にほぼ無害な粉末殺虫剤を使います。

フマキラー アリ・ムカデ粉剤 1kg 約¥700

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●水をはじいて効きめ長持ち!
〈殺虫粉〉を、水をはじくシリコーンオイルで特殊コーティング。雨が降っても、高い侵入防止効果が長期間持続します。
●舞い散りが少なく、いやなニオイがない!
●天然殺虫成分配合!※殺虫原料の85%が天然成分
除虫菊からとった天然殺虫成分「ピレトリン」が、アリやムカデをはじめとする、さまざまな害虫をすばやく殺虫します。

ーーメーカホームページより引用

 

 次に、家の中の害虫を燻煙殺虫剤で駆除します。細い空間にまで入り込む煙とはいえ、布団の間には入り込みませんから、押し入れの中は空にします。布団は天日干しがいいのですが、高原では難しいので、布団乾燥機の「ダニ退治」モードで殺虫します。

アース 虫コロリ一撃必殺
10gペルメトリンピレスロイド系)

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特長
家の中や倉庫の害虫をまとめて退治!
ミクロの殺虫粒子がお部屋のすみずみまでしっかり行き渡る

 ーーメーカホームページより引用

 

庭でバーベキューをしたければ

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株式会社白元 Airdome(エアドーム)

 

が必須です。これで、24畳程度の空間に害虫を寄せ付けません。ということになっていますが、暗闇の中で明るい灯りをともしてバーベキューなどをすると揚羽蝶くらいの大きさの蛾が灯り目指して突進してきますので、油断はできません。バーベキューは明るい内しかできませんね。

言うまでもなく、通常の殺虫剤は常備品です。

 密室のつもりでも虫は入ってきます。換気扇孔です。換気扇は普通は不要です。下手に換気するとせっかく除湿した部屋に外の湿気が入ってくるからです。しかし、もし、魚を焼いたらキッチンではどうしても必要にはなるので致し方ありません(システムキッチンはホウロウ製、天板は人工大理石にして錆の入りこむ隙を与えてはなりません。ステンレスでも高級品でないと錆びます)。食事は外食と決めても、ちょっとしたものを食べたくなることはあります。トイレも換気孔がいります。バスもそうです。虫が入り込む機会はいくらでもあるのです。あらゆる食べ物は包装を解いたら巨大タッパウェアのような密閉容器にいれます。でないと、カマドウマに舐められます。

 森の中には獣もいます。ねずみ、リスは家を齧ります。いたち、ハクビシン、鹿、熊・・・鹿は可愛いので問題ありませんがあとは問題です。場所によってはキツツキがいて外壁に穴をあけられます。

 ところで、避暑用の別荘地を買う場合には注意が必要です。民家を別荘にするのでなく企業が開発した別荘地内に別荘を買うのがふつうですが、資産価値はないと思った方がよいでしょう。流動性が極めて低いのです。軽井沢の駅前などの希少性がある場合は別かもしれませんが、通常の別荘地というものは流動性がありません。当然のことで、何がなんでも必要なものではないからです。別荘地内には朽ち果てた空き家がそこそこあります。特に、小さな1LDK、2LDKの場合、買い方不在です。

 ご参考:全国の別荘地の良い点、悪い点 | 2ちゃんねるログ

 一体、別荘など、どういう人が使うのでしょう?まともな通常のサラリーマンには使いようがありません。土日に休みが取れたとしても、週末だけ別荘に通うでしょうか。買ったしばらくは嬉しさでそうするでしょうが、すぐに義務と化して嫌になります。それでも買うのでしたら、1~2時間で楽に通える所が良いでしょう。東京以西にいて那須は辛いでしょうし、東京以北にいて富士山は辛いと思います。首都圏にいて軽井沢は問題外でしょう。有効に使うと言う意味ではです。

 そして、使わなければ湿気と虫でどんどん痛みます。夏、7,8,9月を別荘で過ごせる、真っ当な職業人はいないでしょう。時に、運よくバブルで儲けた成金がいても、それこそ、稼ぐに忙しいので悠々自適と言う訳にはいきません。40代で成金になってそれ以後は遊んで暮らすことにすれば良いでしょうが、退屈になるでしょうね。

 というわけで、別荘は十分な量の買い手が不在で資産になりません。建物はすぐに無価値になりますし、土地は別荘地ですと安いものです。しかしながら、別荘を建てようとすると上物は都市部より高いものになります。避暑地というのは、冬場は厳寒地になります。標高1000mを越えると氷点下20度になることもあるでしょう。凍結限界地下1m以上となり、基礎はそのレベルの深いもととなります。でないと霜柱に持ち上げられてしまうからです。湿気対策で、地上部も普通は高く基礎を作ります。冬は水道が凍るので、水抜きして使わないというのでなければ凍結対策の工事が必要です。でないと、夜中に起きてトイレを使うこともできません(タンクに水がないのですから。冬季、別荘を閉じて水道の水を全部抜いても、便器には不凍液を入れておく必要があります)。すべてが寒冷地仕様となるのです。それがあるので、中古を買おうとしますと、売主の頭には建築時の値段が頭にあって中古でもそこそこ高い値が付いています。果たしてそんな価値があるのかと頭を捻りたくなる価格が付いていることがあります。というわけで、売れ残りの別荘がわんさとあります。

 

 

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