少し前のNHK「ためしてガッテン」のビデオを見ていたところ、尿路結石の話をしていました。この石が蓚酸カルシウムの結晶であることは知っていました。タイでは野草として自生しているホウレンソウを子供がおやつに食べるのでタイの子供たちはたいていこの石をもっているという時代もあったそうです。
ところが、簡単に溶けそうなこの石がなかなか溶けないのだそうです。どうも単純な蓚酸カルシウムの結晶ではなく、オステオポンチンというたんぱく質が糊になっていて蓚酸カルシウムの結晶をつないでいるのだそうで、このために溶けないということです。
オステオポンチンは蓚酸を包み込んで無毒化するために分泌されるので、結石を作らないためには、そもそもの原因である蓚酸を体内で発生させないことが重要だということです。では、どうしたらよいか。抗酸化物質を含む食物を食べなさいということでした。
ところでDr.Yの知っている抗酸化サプリメントには次のようなものがあります;
ビタミンC ビタミンE アスタキサンチン サセミン ピクノジェノール
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腎臓内の結石を出すには、超音波破砕装置で砕いて小さくする方法(体外衝撃波結石破砕術)がありますが、最近は開腹しない腹腔鏡手術で日帰り手術ができるので、あまり、この確実ではない超音波破砕は行われなくなっていると聞いたことがあります。尤も、腹腔鏡手術は高度な技術がいるので、群馬大学附属病院とか、千葉県がんセンターのような、病気は違うとはいえ、大量の手術死事故がありますので、なんとも怖い気もします。
ところで、尿路結石を溶かす生薬もあるようです。劇的に効くわけではありません。
ウラジロガシですね。葉の裏が毛羽立って白い色をしている樫の木の葉っぱを煎じて飲むということで、葉っぱそのものが売られていますが、もともと、この民間療法があった徳島県の徳島大学医学部で研究され、現在ではウロカルンとして製剤化されています。
面白い事に海外でも似たような生薬があります。こちらは胆石のためのものです: