舛添、最後のブラフ

 集中審議の最後に舛添都知事は発言を要求し、ブラフを掛けましたね。「不信任案が出された時には、私が辞任するか、議会を解散するかを選ばなければならない」がそれです。

 bluffとは、訳しようがないのですが、見かけは丁寧であるが、実は脅迫というものです。ヤクザのやる手ですが、日常的にも使われます。何かを売る時、「残り、10点です」とか、「今から30分だけ5割引き」とかがそれです。普通の人は、これがブラフだと思っていませんが、「えっ、あと10点。急がなきゃ」「あと、10分しかない。急ごう」です。こういう心理に追い込むことをブラフと言います。

 「議会を解散」という言葉は議員にとっては嫌な言葉です。ブラフになります。

 それにしても、この人、人格を疑う人です。どこかのTV番組の画面でしょうか。引用しておきます。

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 http://mikarin1215.com/seijika/7439/ から引用

 

 女性にこれだけ非道、不誠実、非人間的なことができる男が、都民に対して信頼できる男であるわけがないでしょう。セコイ、ケチが既に彼を形容して言われていますが、Dr.Yは、「小汚い」と感じています。薄汚いでもいいでしょう。彼のしたことは金額にしたら小さなものにすぎませんが、問題はそういうことではなく、一都のリーダとしてあまりに品格のない卑しい、小汚く、薄汚い、不潔さを感じる行為だということです。清廉潔癖に公務を行った諸葛亮孔明大久保利通の爪の垢でも煎じて飲ませたい人です。

 東大法学部を、我々の仲間は「あ・ほう学部」と呼んでいます。時々、こういう悪魔がでるのですね。

 

ハイブリッド車に対する誤解

 子猫が5匹も車のエンジンルームに入っていて救われたというニュースの解説で、どこかの自動車なんとか協会のような名前のいかにも自動車の専門家と思わせる所のコメントとして、ハイブリッド車は普段はバッテリーで動いている。急発進の時だけエンジンを使うので熱が上がらず助かったのではないかと言っていました。正確にはこの協会がそう言ったのかキャスタが協会の話をそう解釈したのかはわかりませんが、これは間違っています。PHVというものもありますが、最後で言及します。

 ほんのちょっと考えればすぐ分かると思うのですが、文系の人間というのは論理が分からないのですね。普段はバッテリーで動いている、そのバッテリーには誰が電気を供給しているのでしょうか???大問題ですよ。普通のハイブリッドは、エンジンで発電機を回してバッテリーを充電しているのです。だから、基本的にはエンジンは動きっぱなしです。下り坂では重力で落ちていけば良いのであまりエンジンは動かず、むしろブレーキでバッテリーが充電されます。下りが終わってバッテリー残量がある短い間だけバッテリーで動いているのです。あるいは、今の季節ならエアコンを使いますからこれを動かすためにはバッテリーだけでは電力が足らず、エンジンがほぼ動きっぱなしになり、結果、充電が良くできた時も、短い間バッテリー駆動になることもあります。

 エネルギー保存則という中学程度の知識があれば、どこからともなく来る電気でバッテリーが充電されるわけがない事が分かります。

 ということは、エンジンを動かしている時はガソリンで走っています。バッテリーへの充電もエンジンを動かして行っているのですから、これもガソリンで行っています。すべては、ガソリンエンジンで行っていることです。普段はバッテリーで走るなどということは永久機関と同じことになります。

 じゃあ、なぜ、ハイブリッドは燃費が良いのかという疑問が、論理が理解できる人なら、湧きます。車は加速と減速と定常走行運転から成り立っています。厳密には定常走行運転なんてできないですが、概ねのところとしておきます。加速するにはエンジンをふかさなくてはなりません。ガソリンを大量に使います。減速するにはどうするか?ブレーキを掛けます。この時、運動エネルギーはどこに行ってしまうのでしょう。通常のブレーキシューを使うブレーキでは、そこで摩擦熱に変換されて空気中に放散されてしまいます。長い下り坂でブレーキを掛け続けるとブレーキが焼き付き効かなくなるというのはこの熱のためです。つまり、ガソリンを燃やして得た運動エネルギーを運動に使うことなく熱にして自然に戻し、地球温暖化に一役買っているわけです。

 これはもったいない。せっかくの運動エネルギーを熱エネルギーにして雲散霧消してしまうのではなくなんとか回収できないかという問題に対する解答が、運動エネルギーを電気的に回収しようという回生制動という技術なのです。これは大昔から電車では使われていた技術で回生制動自体はローテクです。ブレーキを摩擦熱にするのではなく、ブレーキペダルを踏むと発電機が動いてバッテリーに充電するようにしたわけです。発電にはエネルギーを使うので(水力、火力、原子力を考えればわかりますね)、運動エネルギーが電気エネルギーに変換されのです。これをバッテリーに繋げば充電できるのです。坂道、信号などで加速と減速が繰り返されても、減速時にエネルギーを回収し次の加速に使うので燃費が良いのです。なお、巡航状態でも、道は凸凹ですし、曲がってもいます。つまり加速減速が常に行われています。非直線運動は加速度運動ですね。たとえば時速80Km固定で走るなんてできないので、この微妙な加速減速でも減速時の回収エネルギーを加速に回しています。

 急発進の時には、バッテリー残量があれば、これにモータの推進力も加えます。Priusでは、急発進の時には、1800ccのエンジンとモータを併せて2400ccレベルの推進力で発進すると書かれています。つまり、普段はバッテリーで動いていて、急発進の時だけエンジンを使うというのではなく、その正反対なのです

 なお、PHV型(Plug-in Hybrid)のハイブリッドでは、エンジンで発電機を回して充電する以外に、動いていない時は家庭用の100vからの充電もできます。それでも、バッテリーだけでは精々、20Kmか30Km程度しか走行できません。それ以上走りたければ、高価で重たいバッテリーを大量に積み込まなければなりません。EVがそうしていますが、エンジンを積んでいるHV車ではそんな無駄なことはしたくないので、ひとっ走り分だけのバッテリーにしているのです。通常のHV車は、当然、減速時だけのエネルギーを回収できれば良いので小さなバッテリーしか積んでいません。バッテリーメータを見ていると、残量はすぐにフルになり、直ぐになくなるのが分かります。バッテリーは走行のためではなく、エネルギー消費を平坦化するための目的ですから、これで良いのです。電気だけで走りたければ電気自動車か水素自動車Miraiを買うことです。

 

舛添都知事のノラリクラリ答弁の訳: egocentricity

 言っている事がすべて嘘なのですから、それを裏付ける証拠を自ら言えるわけがないのです。言えば嘘とばれる。言わないで凌げばばれずに済むかもしれない。この二者択一なら、誰が考えても、忘れた、相手があることなので言えないで凌ぐのが得策です。都民の思いもなにも念頭にありません。極めて自己中心的な性格でとても首長の器ではありません。

 そもそも既に凌げなくなっているのは明らかで与党まで見捨て始めたのです。となると、言えば嘘とばれて解任、言わなければ不信任案か百条委員会で解任へと、正に前門の虎、後門の狼状態です。

 お笑い芸人相手にバラエティ番組で無責任な事を喋っているのならこれですむかもしれませんし、大学なら一方的に喚いて逃げ出して済みましたが、議会や都民相手にそうはいかないでしょう。彼は大変自己中心的な性格らしく、そのことに気がつかないのでしょうね。

 しかし、言えば、政治資金規正法違反になるので、やはりノラリクラリで解任されるのを待つしかないのでしょう。

 

経済に大影響を与える可能性のある二大イベント

 舛添都知事問題はもう実質終わりました。退任に追い込まれるでしょう。自民党東京都連会長代行の下村博文総裁特別補佐に、不信任案が出たらnoとは言えないなんて言われては、もう自民党内部ではそういう根回しができているんでしょう。

 スッキリしない表現ですが、政治家の表現はそんなものです。どこかに以前書きましたが、外交官のyesはmaybeであり、maybeはnoである。しかし、noと言ったらもう外交官ではないというフランスの小咄です。外交官は政治家に置き換えられますし、今の場合、maybeはyesです。とにかく政治家は真っ向唐竹割りのようなスッキリした回答はしないのです。

 

 次は、6月23日の英国の欧州連合からの離脱の是非を問う国民投票、もう一つは11月8日の第45代アメリカ合衆国大統領選挙です

 これらが一筋縄ではいかないのです。EUから離脱すれば、英国経済だけでなく、世界経済に大打撃になるでしょう。すくなくとも当面は。既に安全資産である円が買われて高くなり、その結果として日経平均は16000円を割るかというほどに暴落しています。

 英国では日経平均よりもっと悲劇的な事態が起きることでしょう。EU参加の結果としてEU域内貧困国からの移民が押し寄せ安い賃金を受容してしまうので、英国の労働者層の賃金が下がっているだけでなく、シリアからの貧民以下の難民を押し付けられる恐れがあるということで庶民階級は戦々恐々なのです。これがあるので理性的にはEU残留の方がよいはずなのに予断を許さない状態となっているのです。とはいえ、Dr.Yは英国の理性が勝つと思います

 米国大統領選では、トランプもヒラリーも好感度は低いので、これまた、予断をゆるさない状況です。事態は英国の場合と同じです。庶民の感覚を考えればトランプでしょうが、それでは米国は酷いことになります。メキシコ国境に万里の長城など造れるわけもなく、その上、その費用をメキシコ政府から取れるわけもありません。日本、韓国に駐留米軍の費用をすべて払わせる。払わなければ撤退するなんてできるわけもありません。その点、ヒラリーは常識的、かつ、穏健と言えます。

 米国理性は女性大統領を選出すると予想しています

 

 

 

ピクノジェノール、アスタキサンチンの副作用

 これらは、極めて強力な抗酸化剤として知られています。ビタミンCやEの数十倍の能力があると言われています。さらには、副作用がほとんどないとも言われています。

 しかし、Dr.Yには明らかに副作用がありました。抗炎症剤であるのに炎症が起きていると思われます。例えば、舌の表面が痛いのです。使い始めたら3ヶ月くらいは体のどこかに、関節とか筋肉に異常がおきていないか、注意していることが必要です。

Y!の不思議な広告

下のような広告がYahoo!のサイトででます。

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 これは何なんでしょう。「アプリ」の意味がスマホタブレットでは限定された使い方になっている結果なのでしょう。プレインストールされておらず、自分でネットからダウンロードして用いるアプリケーションソフトとでもいう意味でしょうか。

 ブラウザはアプリケーション・ソフトです。それに対する「オペレーティングシステム」は素人向けには言いようがないので「基本ソフト」という、それを読んでも皆目意味が分からない不思議な言葉をマスコミが作り出しました。

 とにかく、何であれ、これはYahoo!のブラウザなのでしょう。プレインストールされているGoogle等のブラウザではないというだけの意味でしょうか。ついでながらブラウズとは本をざっと流し読みをするという意味で、それをネット上で行うためのアプリがブラウザです。

舛添都知事と佐々木ヤメ検弁護士の裏の会話

 弁護士とは、字面の意味では、「理屈を立てて」(依頼人を)「まもる」資格を持っている人、という意味ですね。裁判では「代理人」という表現を用いています。言うまでもなく、依頼人の代理人です。つまり、依頼人と一体と見做されます。民事では依頼人に代って相手との交渉を行います。代理人の行ったことは依頼人の行ったことと見なされます。舛添氏の卑怯、卑劣な点は、当事者であり、自分の分身である弁護士を第三者と言い張って法的な意味を知らない都民を煙に巻こうという点です。その一点だけで、如何に卑しい人格かが分かります。弁護士は当事者であり、まったく第三者などではない事をわきまえておく必要があります。ついでながら、弁護士料金というものには弁護士会の料金冊子があり、これを見ると一般の人が雇うには余りに高価なものです。佐々木氏は舛添氏から幾ら貰っているのでしょう。本当に第三者なら、この金は普通、賄賂といい、この行為は贈賄というでしょうね。

 元検事を「厳しい法の番人」という印象を都民に与えるために使ったのでしょうが、いくら(悪に食らいついて離さない)マムシの善三と言っても、それは自分が出世するための手柄を立てたい一心でやったことで本人の人格とは何の関係もありません。今回の報告書でそれがはっきりわかったでしょう。舛添氏も佐々木氏も同じ穴のムジナだったのですムジナの善三ですね。佐々木氏も検察庁という職場を離れれば、そこでの出世の芽はなく、単なる金が欲しいだけの三百代言にすぎないということです。

 「三百代言

相手を巧みに言いくるめる弁舌。詭弁 (きべん) 。また、それを用いる者。」--Goo辞書

 さて、家族旅行の費用に政治資金を使ったとされている事案で、この佐々木氏は「舛添氏本人にはヒアリングしていないが、関係者に聞いて違法ではないとした」と語っています。これは、「騙っています」が正しい用法でしょう。どうして最も肝心な事を本人にヒアリングしないのか?性善説で生きている人には摩訶不思議でしょう。

 こんな会話が二人の間で取り交わされたのでしょう

佐々木氏「この会合というのは、実際にはなんだったのでしょう」

舛添氏「いや、実は、これは完全に私的なもので家族旅行だったんです。だから、まずいのです。説明はつかないので、触れたくないのですが」

佐々木氏「しかし、触れないわけにはいかないでしょうね。既にばれているのですから」

舛添死「そこをなんとか先生のお力で逃げて欲しいわけです」

佐々木氏「分かりました。こうしましょう。私は知事にヒアリングは行わなかったということにします。それで、誰か他の者に言わせましょう。もし、後で嘘がばれても、知事の証言ではないので、知事が嘘を言ったということにはなりません。知事が嘘を言った所で『思い違いでした』で済みますが、知事の場合、違法性の問題ではなく人格の問題となりますから、この手は使えません。他の者に言わせて、後で嘘だとばれた場合、その者なら『思い違いでした』で通ります。」

 こんな所でしょう。

 

  ホテルに居て政治的会議をしていた相手は事務所関係者とか、どこかの出版社の社長とか適当な事を言っていますが、これが「誰であったか」が問題にされています。「相手の事もあり、誰」とは言えないと舛添氏は言っていますが、事実はそんな人は居なかったので名前は言えないでしょう。「実は家族以外誰もいませんでした。完全な家族旅行でした」と言えば、これは違法になります。そうかと言って「xx氏」ですと言えば、当然、これも嘘であるとすぐにばれてしまい、違法が確定してしまいます。これが、ホテルに居て政治的会議をしたということになっている相手の名を言えない理由です。幽霊の名は言えないのです。

 

 Dr.Yはアベノミクスは大いに評価していますが、都議会自民党が、嘘を言うと有罪になる百条委員会を設置しなかったなら、今回の参議院選自民党にも公明党にも入れません。恐らく、多くの良心のある国民はそう思っているのではないでしょうか。自民・公明惨敗になるか、百条委員会を設置し、真実を暴き出す快挙に出て、圧勝になるか、安倍氏の度量が問われる選挙になることでしょう。