Surfece Pro 3 の問題と解決

 タブレットの使い勝手でも調べるかと思い、昨年か一昨年か、もう記憶の外にある時期に掲記のタブレットを購入して余りの使いにくさに辟易し、ほってあったのを、ふと思い出して引きずり出し調べてみました。
 Modern UI は、かなりのMondai UIでもあるので、とりあえず、classicUIで使ってみました。これは慣れ親しんだものなのでまあまあ使えます。

 最大の問題は解像度が高すぎる事です他の部分が高解像度に追いついていないのです。12インチの画面に2160 x 1440 = 3,110,400もの画素があります。

 これで普通に文字を出すと、細かすぎて読めませんし、画像を表示しても小さくなってしまいます。どうも、PCの様々なビジュアルは1024x768= 786,432程度に最適化されているのでしょう。約4倍もの画素が、小さな画面に押し込まれると、すべての表示サイズが1/4程度になってしまうのです。

 ということで、Windows8.1ではスケールを引き延ばして表示する設定になっています。デスクトップで右クリックして出てくるメニューに「個人設定」、「画面の解像度」という表示サイズを変えるための項目があります。

 詰まる所、1画素で文字の1点を作ると文字が1mmとかの大きさになってしまうので、拡大して表示するようになっているのです。150%がデフォールトになっていました。これでも小さいのでWindows8.1の最大である2倍にして、文字は見えるようになりました。Windows8では、もっと細かく設定できます。「すべてのディスプレイで同じ拡大率を使用する」にチェックを入れ「カスタム・・・」をクリックすると、そうできます。で、3倍にしたところ、大きくなり過ぎて使えません。結局2倍に戻しました。

 

ViXでの問題

 さて、このスケーリングという機能で拡大すると問題が出てきます。Dr.Yは長らくViXという画像管理ソフトを使ってきたのですが、1000x800などという画像をViXで表示すると、当然、画面の半分以下の大きさで表示されるはずなのに、実際にははみ出してしまい、スクロールバーが出てきます。スケーリングが2倍にしてあるので、2000x1600として表示されるからです。

 勿論、Explorerで表示すれば、これは、スケーリングが無視されて本来の原寸で表示されます。勿論というのは、さすがにM$と言えども、シェルであるExplorerにはその程度の配慮はしているという意味です。しかし、WindowsXP以前からのアプリである(Windows8から、従来のアプリの事を「デスクトップアプリ」と呼ぶようです。つまり、別の仕様のアプリもあるということですが、ここでの話題ではありません)ViXの設計者はそんなことは知りませんからこういう現象は不可避です(ViXはもう保守していないようです)。

 仕方ないので、スケーリングを200%から元の150%に戻しました。これで、XGA(1024x786)で使っていた画像がほぼスクロール無しで見られるようになりました。解決というより、trade-offにすぎませんが、仕方ありません。

 

IEの問題

 ところが、IEの中で表示される文字はOSの設定に影響されません。小さいままです。

 IEの「表示」メニューから文字サイズを変えることはできるのですが、「最大」にしてもまだ小さく近視促進タブレットとでも言いましょうか、そんな状態です。IEのメニューには、「文字サイズ」だけでなく、画像を含めた全体のスケーリングを変更できる項目もあり、それを「125%」だったか、そんな程度にして辛うじて文字が読め、画像が見えるようになりました。XGAの感覚で見るには150%以上ですが、これですと、画像が大きい時にははみ出してスクロールバーが出てきてしまい、使い物になりません。

 スクロールバーが出てくるケースを最小にして、なんとか見えるtrade-offがスケーリング125%文字サイズ最大の2項目の設定なのです。

 ローカルなHTML文書なら、<basefont>タグでフォントを大きくしておくこともできるようですが、なぜか、まだできていません。

 

XPまではできていたウィンドウのデザイン設定ができない問題

 XPまではデスクトップの何もない所で右クリックして出てくるメニューのプロパティで「画面のプロパティ」が出てきます。そこから、

 「デザイン」→「詳細設定」→「指定する部分」

から、本当に詳細な設定ができました。スクロールバーの太さなども好みにしていたものですが、今やそれもできなくなりました。

 このサイトの「2.部分毎に文字のサイズを設定」で文字フォントの大きさを変えることによって「タイトルバー」の太さは変えることができます。

 

G7の写真の席

Group 7の写真の席は次のアルゴリズムとか;

1. 開催国が中心

2. 中心の隣は国家元首; 大統領

3.2の外側に行政の長; 首相

4. 同じ地位なら、任期の長い方が内側

 

 昔、中曽根首相が中心のレーガン大統領の隣にすーっと入ってきて立ってから、この位置が厳格に決まった「らしい」のです。

 これでも同順になる場合はどうするんでしょう。じゃんけん?

 

消したのに消えていないデータ

スマホにしろパソコンにしろ、コンピューター系の機器では、通常、データを消す操作をして見えなくなってもデータは消えておらず復旧できます。データをどのように書き込み、どのように読み出すか、これを考えてみればすぐに分かります。本のようになっているのです。つまり、目次と本文です。目次の項目がファイル名やメールタイトル。それらの本文がどこに書いてあるかを示すページが一組になっていますね。削除すると、この目次項目が消されるだけで、本文は消されません。

 目次に無いものは無い同然です。しかし、この事をしっていれば本文の領域を詳しく見ていけば目次に無い本文部分が有ることが分かります。それで復旧できるのです。なぜ、こんなことをするのか。本文データを消すとはどういう事かを考えれば分かります。本なら白いインキで上塗りするでしょう。データでも、何か別のデータを上書きすることになります。普通0を書きます。1MBの写真なら、800万ビットの0を書き込むことになり時間がかかります。どのみち、消されたデータの本文領域は、新しいデータを書き込むときに上書きされるのでわざわざ0で上書きすることもないのです。この事からもうひとつの事実が分かります。上記の復旧は消して直ぐでないとできないことがあります。新しいデータを書き込むと、消したデータ部分が上書きされる可能性があるからです。

ほどけない蝶結び

 Dr.Yは紐付きの靴をスリッポンのようにズボラに履いています。ところが、丸紐は2、3日でほどけてしまって面倒な思いをしていました。ある日テレビに出てきたスポーツシューズメーカの人がほどけにくい蝶結びを教えてくれました。図解など要らない簡単な方法で、もうどれほど経ったか全然ほどけません。

 普通に蝶結びします。まだ緩い状態で保持です。

 蝶の胴体にあたるところを開いて穴をつくります。

 蝶の羽の片方をそのあなに潜らせます。  

 両方の羽を普通にきつく引いて締めます。

これだけのことでほどけないのです。

 

他人の懐は蜜の味: 舛添都知事の心情

 舛添都知事が都民の血税を外遊で無駄遣いしまくっているだけでなく、私的にまで使っていると報じられています。その心情は実に良く分かります。タイトルに掲げたことでしょう。他人の懐から出る金はそれが小さくても自分の懐を痛めないというその一事で蜜の味なのです。この誘惑を振り切れるかどうかが、その人の高潔さと卑しさのリトマス試験紙になるのです。舛添都知事は、卑しい人物だったということです。

 彼の経歴を見てみますと、昭和23年という戦後すぐの団塊の世代として生まれ、物資の少ない貧しい日本で過ごしました。そして、wikiによると小2の時に家業が傾き、中2の時に父が物故するという貧困の中で多感な思春期を過ごしたということです。これで、金に執着する性格が形成されたのでしょう。TVで報道されているように、自分の歳費を使うことなく、できうる限り、都民の血税で暮らそうとしている心情は手に取るように良くわかります。

 東大に進み、助手、助教授と進んだようですが、1989年、40歳の時に東大を辞職しています。文系で40の助教授なら、まだ教授になれる可能性は、教授との関係が良ければありますが、恐らく、大学を批判しての辞職ですから、大学での将来を見限ったのでしょう。彼の年代の40歳の助教授の年収がいくらかは正確には分かりませんが、800万円前後ではないでしょうか。この時期から日本はデフレにはいって団塊の世代の収入は下落しているので(国立大学の助教授は下落しませんが)、今も金額の価値は似たようなものですから、生活レベルは想像できると思います。

 1989年、まさにバブル崩壊の直前、消える直前の蝋燭の炎が最も燃え盛っていた時です。この頃から、wikiによれば「独立後はバラエティ番組などにも活動の場を広げた。」ということで、あぶく銭がじゃんじゃん入ってきていた時代かと思います。東大の安月給で働いているのが馬鹿らしくなった時でもあるのでしょう。

 「1991年北海道知事選挙では自民党からの立候補が盛んに報じられ、舛添も別荘を所有する白老町」とありますから、東大助教授の身分では本宅を35年ローンで持つのがやっとでしょうが、TV局から来るあぶく銭で別荘を持てる身分になったということです。辺鄙な地域の別荘は普通、安いものですから、あぶく銭があれば簡単に持てます。しかし、資産はまだ増えておらず、フローとしての毎月の生活費が増えて、「俺も別荘を持てた」というレベルでしょう。ここが問題なのです。ストックが十二分に有ってさえ、金に汚い人物は幾らでもいますが、ストックはまだない、フローはそこそこあって毎月の生活では多少の贅沢を覚えたという時期ではできる限り自分の懐を痛めたくないという気分は誰でも分かるかと思います。彼はその思いを振り切れなかったのです。

 フローの一部をストックに換え、そのストックがストック自身を増殖させる(金が金を産む)という状況は誰にも作り出せるものではありません。普通は、ストックを増やすには節約してフローの一部をストックに変換し続ける(貯金ですね)か、自分のフローを使わないようにしてストックにまわし他人の懐を当てにするしかありません。彼は、後者を選んでしまったのです

 Dr.Yがある時、米西海岸のノーベル賞を輩出している大学のまだ若い教授を訪ねた時、彼は仕事の話もそこそこに早くディナーに行きたがってしかたがありませんでした。勿論、Dr.Yの懐から出る金で、です。それは勿論、Dr.Yの所属する企業から出る金であることを承知のうえで、高級レストランで年代物のワインを飲みながらうまいステーキを食べようということでした。まさに、他人の懐は蜜の味です

 貧乏な幼少年期を送り、苦学して、まあまあの成功を晩年に掴んだ、金に苦労した人生を送ってきた、心根の卑しい人物が他人の懐(都民の血税です)を自由にできる環境に身を置いたとき、言行一致できず、してはいけない事としりつつ、蜜の味にまけてしまったのでしょう。

 

 

食物依存性運動誘発アナフィラキシー;NHK Dr.Gより

 アナフィラキシーとは、全身性の重いアレルギー症状だそうです。蜂アナフィラキシーは有名です。一度蜂にさされると、それが原因で蜂毒に対してアレルギーになり、二回目に刺されると、血圧低下などの重い症状であっというまに死に至ることもあります。自分で注射するアドレナリン器具を病院で持たせてくれます。米国はアドレナリンをちょっとした意地でエピネフリンと読んでいるので、エピネフリン注射器と言っているかもしれません。蜂に刺されたら、それを自分の太股にぐさりと突き刺す素人用の注射器です。一分一秒を争うので救急車が間に合うとは限らないのでこんなものがあるのですね。

 食物依存性のアレルギーは珍しくもないのですが、それだけでは発症せず、食後2時間以内に運動したり、交感神経優位になる42℃以上の熱い風呂に入ると発症するアナフィラキシーだそうです。おまけに子供の頃は平気で、平均発症年齢は21歳とか。この3つの条件が揃った時にだけ発症するのだとか。NHK Dr.Gでは、小麦アレルギーで呼吸困難になる症例でした。

 食べた小麦タンパク質のグルテンが運動による胃腸の消化機能低下で分解されずそのまま腸管から吸収されてしまうのが原因だそうです。

 症状が医師にみえない病気も問診により探り出すのだという言葉に感銘をうけました。かつて、Dr.Yも2週間で欧米諸国を地球一周して回る出張をしたときに、帰国後一月くらい、寝ると五百円玉くらいの蕁麻疹が出て悩まされました。朝には収まってしまっているので病院に行っても原因不明です。たぶん、疲労なのでしょう。蕁麻疹自身は坑ヒスタミンですぐに収まりますので良いのですが、原因がわかりません。今の医学はそんなものだと諦めるしかありません。

パナマ文書周辺のお話

 パナマ文書が問題になっています。tax haven(発音:héivn)に関与している法人、自然人の名前を連ねた文書のようです。さすがのマスコミでも、tax heaven(発音:hévn)との混同をしないようにとの配慮から、この違いを説明している所が多いですね。確かに、tax haven はtax heavenでもあるので、知らないと間違えます。haven:ヘブンは、港とか、避難所とかいう意味なので、tax havenで租税回避地と訳されています。tax heaven:ヘイブンは税金天国とでもなるのでしょう。

 ところで、故ポール・アードマンの作品にThe Set-up「邦訳:無法投機」という物があります。

 新潮文庫 ISBN4-10-216905-9 森英明訳

で、tax havenを利用した大規模金融犯罪が描写されています。

 本書の注に下記の項目があります。

 「タークスカイコス諸島西インド諸島中の英領の群島。・・・英女王の任命する総督が統治。通貨は米ドル。バハマケイマン諸島などと並んで租税回避地となっており、企業に対する免税措置をねらったペーパー・カンパニーの登記が多い。・・・ブラック・マネーのロンダリングに利用されることが多い。」

 本書は、タックスヘブンとしてではなく、ブラックマネーのロンダリングに使われている様子を活写しています。

 パナマ文書のマスコミ解説では、ケイマン諸島が例示されていますね。

 

少し、引用してみます。

「『あのいまいましいカリブ海の銀行に送られた以上、われわれには手が出せん状態だ(Dr.Y註:と、イングランド銀行総裁は言った)』

 『その”われわれ”というのは誰の事です?(Dr.Y註:と、元FRB議長が言った)』

イングランド銀行だ』

『しかし、私の知っているかぎりでは、タークスカイコス諸島は英国の属領です』

『そのとおり。”行政上”は英国の支配下にある。総督の任命は女王が行う』

『しかし、総督にあれこれ命令するのは女王じゃなくて、イギリスの政府のはずです』

『そのとおりだ。ただ、われわれーつまりイングランド銀行ーは、総督にあれこれ言うことはできない』

『イギリス政府が総督を介してタークスカイコス諸島に振っている力は、金融問題にも及ぶものだと思いますが』

『そう。というより、もともと、あそこを熱帯地域版スイスにしようとしたのはイギリス政府だ。・・・』

『しかし、お話ですと、そういう不法な金融活動が許容の限界を超えたものになっている、ということをイギリス政府に納得させることができさえすれば、それに介入する権限はイギリス政府にあるということになりますが』

『たしかに、そうだ。しかし、イギリス政府を説得できる人間がいるかね・私自身やってみたが効果がなかった』

『アメリカ政府なら、できるんじゃないですかね』

 なかなか面白い本です。

 P.Erdman博士投資銀行家でしたが、ココア投機で大損害を銀行にかけたために投獄され、監獄の中で書いた本がベストセラーとなったというユニークな人です。