アナフィラキシーとは、全身性の重いアレルギー症状だそうです。蜂アナフィラキシーは有名です。一度蜂にさされると、それが原因で蜂毒に対してアレルギーになり、二回目に刺されると、血圧低下などの重い症状であっというまに死に至ることもあります。自分で注射するアドレナリン器具を病院で持たせてくれます。米国はアドレナリンをちょっとした意地でエピネフリンと読んでいるので、エピネフリン注射器と言っているかもしれません。蜂に刺されたら、それを自分の太股にぐさりと突き刺す素人用の注射器です。一分一秒を争うので救急車が間に合うとは限らないのでこんなものがあるのですね。
食物依存性のアレルギーは珍しくもないのですが、それだけでは発症せず、食後2時間以内に運動したり、交感神経優位になる42℃以上の熱い風呂に入ると発症するアナフィラキシーだそうです。おまけに子供の頃は平気で、平均発症年齢は21歳とか。この3つの条件が揃った時にだけ発症するのだとか。NHK Dr.Gでは、小麦アレルギーで呼吸困難になる症例でした。
食べた小麦タンパク質のグルテンが運動による胃腸の消化機能低下で分解されずそのまま腸管から吸収されてしまうのが原因だそうです。
症状が医師にみえない病気も問診により探り出すのだという言葉に感銘をうけました。かつて、Dr.Yも2週間で欧米諸国を地球一周して回る出張をしたときに、帰国後一月くらい、寝ると五百円玉くらいの蕁麻疹が出て悩まされました。朝には収まってしまっているので病院に行っても原因不明です。たぶん、疲労なのでしょう。蕁麻疹自身は坑ヒスタミンですぐに収まりますので良いのですが、原因がわかりません。今の医学はそんなものだと諦めるしかありません。