科学と、似非科学ーーというより妄想 - dr-yokohamanerの知的生活の技術

＊Newton

Physics, beware of metaphysics

物理学よ、形而上学を警戒せよ　

--　Newton

証明なくしては何物も容認せず

アプリオリに何物も否定せず

ーー宮城音弥/超能力の世界

＊ハンロンの剃刀　　Hanlon's razor
Never attribute to malice that which is adequately explained by stupidity.

馬鹿さかげんで十分説明されることに悪意を見出すな

＊オッカムの剃刀　　Occam's razor

必要が無いなら多くのものを定立してはならない

物理学はsimpleを目指しています。無限の種類に見える物質も、原子として元素で構成されています。更に、原子は陽子、中性子、電子に。それらもクオークに。そして超弦に。。。

＊Ludwig Wittgenstein

Wovon man nicht sprechen kann, darüber muss man schweigen.

語りえぬことは、沈黙しなければならない　　

＊Dr.Yの剃刀　Dr.Y's razor

科学で説明できることに、神秘主義を持ち出すな

奇術で簡単に実現できるものを、超能力と呼ぶな

色々な似非科学が引っ掛かりますね。

コロナワクチンを拒否している人は、学歴、経歴で、つまり、教養と教育でハンロンのカミソリに切られます。無知の極み。「無知の涙」と言う本があった。連続殺人犯の著作。

ほっておけば良いのですがマスクまで拒否するのは、悪意ですね。

実は、こんなことを言いたかったのではなく、科学と似非科学のハザマについて書きたいのです。

例えば、血液型と性格の関係。これは似非科学と言う人が居ますが、その人こそ見事な似非科学者です。

これは、多くの人が感じて居るように何らかの相関はある。それを因果関係に落とすまでは科学とは言えない。しかし、似非科学でもない。宮城音弥先生の態度でいるしかないのです。でも、日常的場面ではーー学会ではなくーー別にヴィトゲンシュタインに倣う必要はないでしょう。

その内に、性格とDNAの因果関係が明らかにされ、DNAと血液型が因果関係にあると立証されるのではないでしょうか。

似非科学と決めつける似非科学者は間違いなく創造力がなく、科学の手法を知らないものです。

地図を見ていて、アフリカが南北アメリカ大陸のハザマにスッポリ填まってしまう事にDr.Yは小学校で気がつきました。残念な事に。。。ウェゲナーによって 1912年に提唱されていました。こういう仮説から偉大な科学的発見は始まるのです。

カモノハシが、卵を産む哺乳類として発見されたとき、そんなものが居るはずがないよと欧州の似非科学者は拒否しました。現実より　イデオロギー = 根拠のない思い込み　を優先させる。見事な似非科学者です。科学理論はデータが示す帰納法則です。明日、異なるデータが現れたら、その科学理論はゴミ箱行きなのです。

「相対性理論、量子力学−−これらの理論に対して未来が保留している運命がどういうものだとしても、これらは雄大な思想的努力である」　--Loius de Broglie/ルイ・ド・ブロイ／1932年

多大なデータに傾向を見つけ、仮説をたて、帰納推論で法則化していくことが科学的方法です。

普遍性ーー宇宙のどこであっても

客観性ーー誰にとっても

再現性ーー何回実験しても

説明可能性ー原因と結果の因果関係を説明できる。確率的であっても

科学には最低限これらの属性が必要でしょう。

傾向があるのに仮説を否定する似非科学者には困ったものです。

但し、仮説を証明する観測方法が１０年先でも見つからないならば、保留した方が生活者としての科学者には良いかも知れません。

資産が十二分にあるなら、趣味でやれるので問題ありません。１９世紀までの科学は主に貴族によって進化してきた所以ですね。

例外は当然あります。マリーキュリーは貧乏でした。