知的生活の技術 プロローグ

「知的生活の技術」とは、梅棹忠夫京都大学名誉教授のある名著のパクリです。分かる人にはわかりますね。

漱石が言うように、智に働けば角が立ちますが、もの言わぬは腹ふくるる業になりますので、兼好法師の教えに従って敢えて角を立ててみます。

 免責:本ブログには色々なノウハウが書かれています。実行する場合、自己責任でお願いします。

 

 科学・学術のカテゴリーは客観的ですが、社会カテゴリーは主観で書かれています。但し、下にある様に左右どちらにも与しません。中立です。

 

∑ 著者プロファイル

私の立場は、下の試験によると以下であることをお断りしておきます。

19.4%の共同体主義とかです。社会に住んでいる以上、この程度の協調性、秩序感がないと、単なる危険な無政府主義者になってしまいますね。左右どちらにも触れない、思考停止・固定観念イデオロギーがないのでせめても社会的協調性がないと困ります。この結果には満足しています

性格 秩序を重んじ、中立的。何物にも囚われず膨大な知識に基づいて思考する

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政党座標テスト

 

 知識・知能 成人時推定偏差値90以上

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ユングの12の元型 - こころの探検

 ユングの12の元型
「1.賢人
賢人は自由な思想家です。知性と知識が生きる意味であり、基盤です。知性と分析能力を使い、世界や存在を理解しようとします。真実、引用、論理的議論が常に喉元にあります。」

ユング12人格の中で私はどれ?〜12人格タイプ診断〜

十で神童、十五で才子、二十歳過ぎれば只の人」という俚諺がありますが、大人なら誰でも出来る事、知っている事を子供でできたと言うだけ。知の絶対的レベルでは意味がありません。20歳過ぎてからが勝負です。成人時の推定偏差値は90を遥かに超えていました。つまり、100万人中、99万9千9百90人は問題外。トップ10人で、入試、国家試験など全国順位が推定できる試験の、ある試験では勝ち、ある試験では負けというバトルを繰り返していたのです。

尤も、偏差値などは教科書的知能に過ぎないので、それを使いこなす上位の知能で発明をして特許ライセンス料を得たり、投資で資産形成しているDr.Yには大した意味はありません。一応の目安として。

Ph.D.です。

 

ルックス   白皙長身

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近藤正臣さんに似てるらしい。初対面では必ず言われる。彼より若く、彼より長身。両端がDr.Y。

180cm BMI:21

上の写真は若い頃の近藤さんに似ていそうもないのですが。。。

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最近のルックスは近藤さんで勘弁してもらって、モザイクです。角度とサイズが合えば。。。

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2人の顔は似てる?/AI診断サイト

 

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好きな色   サンドベージュ 

趣味 読書 旅行 株式投資 発明

 

 

 

 

Androidスマホのグーグルカレンダーが、他のスマホで共有できない

Androidスマホタブレットでカレンダーを共有して、どれかで予定を書き込んだら他のデバイスで見られるようにしています。

 

新しい端末で予定を書いても、グーグルのクラウドに書き込まれず他のデバイスから見えない現象に遭遇。

グーグルメールIDで、グーグルブラウザからログインはしてあります。

カレンダーのメニューを見ると、下図。ローカルのチェックが入っていました。

外して、「更新」してOK。

 

公的年金の将来を予測する政府データ

書きかけ

公的年金の将来

 

結論 

団塊ジュニアが90歳を迎えて人口ピラミッドからほぼ消える2065年まで、

・現役人口(20歳ー64歳)が減少。年金財源の保険料が減少

 6,956万人@2020→5,542万人@2040

・年金世代が増加。年金給付総額が増加。一人当たりは減額する。

 3,603万人@2020→3,928万人@2040

・総人口が減少。年金財源の消費税が減少。

 1億2,615万人@2020→1億1,284万人@2040

・GPIFの積立金220兆円@2024年による投資期待は中立的。損益は予想できない。

 いずれにしろ、GPIFの積立金は年金財源としては期待できない程貧弱。

マクロ経済スライド発動で、減る財源に対応して給付額も減る。

私的扶養と社会的扶養 | いっしょに検証! 公的年金 | 厚生労働省

 

財政

・フロー:年金保険料、年金給付金、消費税

年金は、

  年金給付金=年金保険料+消費税+積立金取崩し

という収支で成り立っています。

基本は、

  年金給付金=保険料 

であるべきですが、既に、少子高齢化でこれは崩れました。

今は、

  年金給付金=年金保険料+消費税

が基本でGPIFの投資が上手く行っていればその利益を雀の涙程度補填しています。

さて、以下で公的年金財政状況報告を見ていきます。

保険料/給付金 が2015年を境に大きくなっています。保険料が増えたのではなく、2015年からマクロ経済スライドで給付金が減額されたからです。

理想は、保険料/給付金 =1でしょうね。但し、生活に十分な給付金があっての事。分母が減っては生活が苦しくなる。分子が増えないと意味がない。しかし、人口が減っていくので分子は小さくなっていく。連れて分母も小さくされてしまう。それがマクロ経済スライド効果。

一般会計歳入106.6兆円ー2021年度
所得税 18.6兆円 
法人税  9.0兆円 
消費税 20.3兆円 
国債  43.6兆円

公的年金財政状況報告-令和3(2021)年度-
給付金   53兆3590億円
保険料収入 39兆9491億円 0.748=保険料/給付金 
国庫負担  13兆2880億円 消費税

公的年金財政状況報告-令和2(2020)年度- マクロ経済スライド発動
給付金   53兆3612億円
保険料収入 38兆6168億円 0.723=保険料/給付金 
国庫負担  13兆1613億円

公的年金財政状況報告-令和1(2019)年度- マクロ経済スライド
給付金   52兆9607億円
保険料収入 39兆0904億円 0.738
国庫負担  12兆9703億円

公的年金財政状況報告-平成27(2015)年度- マクロ経済スライド発動=給付金減少 ∴保険料/給付金が増加
給付金   50兆9602億円
保険料収入 33兆8065億円 0.663
国庫負担  12兆2043億円

公的年金財政状況報告-平成26(2014)年度
給付金   50兆3009億円
保険料収入 32兆5640億円
国庫負担  11兆8143億円

2014年4月消費税率を5%から8%に引き上げ

∵消費税が不足し年金を支えられなくなった

一般会計歳入ー平成25(2013)年度
所得税 14.8兆円 
法人税 10.1兆円 
消費税 10.6兆円
国債  43.4兆円

公的年金財政状況報告-平成25(2013)年度
給付額   50兆4583億円
保険料収入 31兆0539 億円
消費税   11兆4605億円† 赤字!

公的年金財政状況報告-平成22(2010)年度-ー団塊世代全て給付
給付金   48兆8095億円
保険料収入 28兆6854億円 0.587
国庫負担  11兆1586億円

1949年産まれが2009年に60歳に達し、厚生年金支給金が急速に増えて、保険料が不足。比が0.587に低下し国庫負担=消費税が増えている。赤字が4割を超えた!
団塊世代人口 約328万人+340万人=668万人 1947〜1949。2010年

公的年金財政状況報告-平成17(2005)年度
給付金   42兆7694億円
保険料収入 26兆3242億円 0.615
国庫負担   6兆8368億円
その他    各種項目

フォーマットが2010とはかなり違う。その他が多い。

 

ストック:年金積立金の運用

「GPIFが今のような運用を開始した2001年度以降、2022年度までの年金積立金の名目の運用利回りは年平均で3.60%でした。

また、同じ期間の賃金上昇率の平均は0.01%でした。 したがって、2001年度以降22年間の実質的な運用利回り(スプレッド)は3.59%となります。」ーGPIF

 

www.gpif.go.jp

 

2012年以来のアベノミクス効果で日経平均は右肩上がりのほぼ単調増加。

運用資産額200兆円@2022年

 

給付額の4年分にも満たない少額。

消費税を13兆円も使いながら3兆円弱しか貢献がない。

厚労省見解

概ね100年間の年金給付と、財源(保険料収入・国庫負担・積立金活用)の均衡が図られている。 今後、概ね100年間の年金給付総額 (2,400兆円)のうち、積立金から得られる財源であてられているのは 1割程度(210兆円)。よって、積立金の運用に伴う短期的な市場変動は、年金給付に大きな影響を与えない。

100年安泰という年金制度。100年で割れば年2兆円しか取り崩せない。しかし、取り崩すと投資元本が減るので多くは取り崩せない。投資なので損失を出すこともある

今は2012年以来のアベノミクス効果で利益が出ているが、日経平均の上昇率より小さい。ほっておいても出る利益。

 

景気が下向けば元本割れする可能性は大きい。つまり当てにならない。

 

「GPIF、10―12月期の運用損1兆8530億円 4四半期連続赤字」

「GPIF、運用改革後初の赤字 7―9月に7.8兆円の損失」

景気が良くなればGPIF積立金も自動的に増えます。10倍になってくれる事を祈って。

 

人口

・65歳以上人口 厚労省推計 「我が国の人口について」

     65歳以上   総人口     20-64歳
2020 3603万人  1億2,615万人  6,956*万人
2030 3667    1億1,522万人 
2040 3928    1億1,284万人  5,542万人

65歳以上 単調増加

総人口は  単調減少

現役人口  単調減少

∴ より少ない現役で年金世代を支える。

現役世代の負担増

年金世代の年金減少

* 統計局の生産年齢人口統計から国立社会保障・人口問題研究所の人口ピラミッドの15-19歳人口を引いたもの。概算です。


cf. 2030年には、高齢化率は31.8%と国民の約3人に1人が65歳以上の高 齢者となる見込みである。- 厚生労働省

我が国の人口について

 

統計局人口推計

https://www.stat.go.jp/data/jinsui/pdf/202010.pdf

 

 

第1章 第1節 1 (2)将来推計人口でみる50年後の日本|平成24年版高齢社会白書(全体版) - 内閣府

 

 

2040年問題

 

団塊ジュニア先頭が65歳に到達する問題

現役人口(20歳ー64歳)が、2040年には6,956万人@2020から1400万人減少。

RIETI - 「2040年問題」「2054年問題」をどう乗り切るか

 

2040年予測
現役人口(20歳ー64歳)5,542万人
65歳以上人口    3,928万人
総人口        11,284万人

つまり、2020年から現役は1400万人減る。

65歳以上人口は300万人増える。

保険料は減り、給付額は増える。

総人口は1300万人減少。

つまり、年金財源の消費税も減る。

2025年人口ピラミッド

団塊世代78−76歳

 

2040年人口ピラミッド

団塊ジュニアが年金世代になる時代

 

2065年人口ピラミッド

団塊ジュニアがほぼ居なくなる時代

この20年後には緑色の人口で、ブルーの上半分の太い人口を支えなければならず、危機は、まだ続く。

 

政策

年金の支給開始年齢の後ろ倒し

 -報酬比例部分の後ろ倒し
 昭和36年度(1961)産まれから65歳開始に

 なお、団塊世代先頭1947年度産まれの支給開始は2007年度60歳から開始だった。

 -定額部分の後ろ倒し
 昭和24年度産まれから65歳

出典 厚生労働省 支給開始年齢早見表

https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/roureinenkin/jukyu-yoken/20140421-02.html

 

マクロ経済スライド

 少子高齢化の進展に沿って給付額を減額する政策。

2004年導入

2015年度・19年・20年・23年・24年の5回発動

出典 厚生省 近年の社会経済の変化と家計の動向

[年金制度の仕組みと考え方]
第7 マクロ経済スライドによる給付水準調整期間

www.mhlw.go.jp

 

2016年 いわゆる年金カット法案

年金改革法(平成28年法律第114号)が成立しました

平成28年12月14日、第192回臨時国会において、「公的年金制度の持続可能性の向上を図るための国民年金法等の一部を改正する法律」(平成28年法律第114号)が成立しました(年金改革法)。

 

年金改革法(平成28年法律第114号)が成立しました|厚生労働省

野党から「年金カット法案」と呼ばれた国民年金法等改正案:

物価が上がっても平均給与が上がらなければ年金も上がらない

 

生活保護

65歳以上生活保護受給者

令和2年の速報値は105万4581人

受給者全体の52%

全体:

生活保護受給者数  約204万人

生活保護受給世帯数 約164万世帯

ーー厚労省

 

参考

2023年度予算
一般会計歳入114.4兆円
所得税 21.0兆円 
法人税 14.6兆円 
消費税 23.4兆円 
国債  35.6兆円

 

2024年度

詳細

 

社会保障

生活保護は75%が国、25%が市など。市で無理なら国の地方交付税を使うので、国が負担同様。

 

 

関連リンク

dr-yokohamaner.hatenablog.com

 

dr-yokohamaner.hatenablog.com

70歳位までに人は結構死ぬんですね

人口ピラミッドデータがある1965年と、直近のデータ2020年の、団塊世代をみます。

団塊世代 1947〜1949年産まれ

1965年で、16歳〜18歳

2020年で、71歳〜73歳

大体、青と茶が対応しています。

 

そもそも出生時は下記の人数が居たから、高校生になれた人数もかなり減っています。

2020年のグラフを目測で読んだ値を右に書きます。

1947年(昭和22年) 267万8792人 192万人(2020)
1948年(昭和23年) 268万1624人 196 
1949年(昭和24年) 269万6638人 220

合計       約806万人  約608万人

 

0歳〜70歳代前半迄で200万人、25%が亡くなっている。

 

参考 

2006年 平成18年10月の団塊世代人口
約677万人

 

 

厚生年金の金額分布

年金は、給付額に上限があって、

 月給   63万5千円以上は切捨て

 ボーナス 150万円/回以上は切捨て

なので、最大年収1212円以上の部分は貰える年金に反映されない。

この上限の為に、平均が上に引っ張られる事が少なく、概ね中央値と同じになる。正規分布っぽい形になる。

 

2017年度のデータ

「平成29年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

下記リンクのPDFの26ページ辺り

「(参考資料3)

厚生年金保険(第1号) 男女別年金月額階級別老齢年金受給権者数」参照

www.mhlw.go.jp

 

 

厚生年金分布

出典

seniorguide.jp

 

2021年度データ  最高値が1段下がってますね。

出典

www.nissay.co.jp

 

 

Androidスマホで壁紙をピッタリ設定

壁紙を自分の撮った写真にする時、Android の設定→壁紙 で行うと、サイズ調整がデタラメ。写真が画面に合うように調整されず、一部だけが極端にズームアップされる。

 

で、画像ソフトで写真を読み出して、右上のメニューの「写真を他で使う」から壁紙を選ぶとキッチリ良い感じに嵌まる事を見つけた。

 

Android13では機能しない。。。

仕方ないので「壁紙ぴったん」というアプリをダウンロード。

 

起動すると下に3つのアイコンが並んでいる。

右のアイコンで画面比を選択。16:9

中央のアイコンでギャラリーから自分のお気に入りの写真を選ぶ。

左のアイコンでホームにするかロックにするかを選ぶ。

それだけ。

 

生成AIでアバターをつくる

この↓サイトで生成AIを使ったアバター画像が作れます。

Create a cute avatar from your photo. Powered by DALL-E 3.

無料ですが、1日に一度しか出来ません。

「upload one photo」をタップします。

タイプを選びます。

「Generate Avatar」 と書いてあるボタンをタップします。

10秒程待つと、uploadした写真の横にavatar画像が出ます。

downloadをタップすると全画面でavatar画像が表示されます。

Androidスマホなら画像を長押しでメニューが出るのでダウンロードを選びます。

 

www.headshotpro.com

 

Dr.Yの写真では女性になってしまいました。

avatar1

仕方ないので写真を変えました。

avatar2

この生成AI、どうしているかと言うと。。。

 

① 写真を解析して、言語表現にします。衣服なども全部、言葉で表現します。

元の写真に色々手を加えて加工しているのではありません。

だから、余り元の写真に似ていないのです。人の容姿を言葉で表すって難しい、ほぼ無理。これはAVATARだからOKということでしょう。このソフトもまあAIでしょう。生成AIではありません。解析AIです。

 

② その言語表現をDALL-Eと言う言葉から画像を作る生成AIに引き渡します。で、AVATAR完成。

 

①の解析で性別を間違えてしまうと、男でも女性AVATARになってしまいます。短髪でも、女性だと言うことでDALL-Eが女性らしい髪型にしてしまうのですね。

 

生成AIのBingに聞いてみました:

目を大きく、まつ毛を長く、瞳をキラキラさせる。目は顔の印象を大きく左右するので、目を強調することでcuteさをアップできます。


鼻を小さく、丸く、高くする。鼻は顔のバランスを整えるので、鼻を小さくすることで顔全体が小さく見えます。


口を小さく、ぷっくり、赤くする。口は表情の変化によって感情を表すので、口を小さくすることで可愛らしさを演出できます。


頬をふっくらさせる。頬は笑顔の魅力を引き出すので、頬をふっくらさせることで愛らしさを増します。


顔の形を丸く、やわらかくする。顔の形は性格や雰囲気を反映するので、顔の形を丸くすることで優しさや親しみやすさを感じさせます。


これらの表現は、DALL-E3に入力すると、cuteな人間の顔の画像を生成することができます。 例えば、「目が大きくてまつ毛が長くて瞳がキラキラした女の子の顔」という言葉を入力すると、以下のような画像が生成されます。

[graphic_art(prompt=“目が大きくてまつ毛が長くて瞳がキラキラした女の子の顔”)]

厚生年金の算出法

まだ修正の可能性あり。

準備

厚生年金は、

固定額+変動額

になっていて、

固定額を【定額部分】=【老齢基礎年金】

変動額を【報酬比例部分】

と呼びます。老齢基礎年金は国民年金とも呼ばれます。厚生年金、国民年金、どちらも満額は40年です。但し、厚生年金の報酬比例部分は70歳まで加入していることにより増えて行きます。満額は70歳とも言えます。

老齢基礎年金は支払ってきた年数に依存します。

報酬比例部分は、支払ってきた年数と給与に依存します。

老齢基礎年金は直近の最高値は約6万6千円で、年により変動します。

厄介なのは報酬比例部分の計算で、下記によります。

その前に、概略を頭に入れます。簡単です。

厚生年金に加入していた期間は普通40年間ですが、最高70歳まで加入できます。

年金額は、

 

2003年度より前は

加入していた期間の

  月給の総額x係数1

2003年度からは

加入していた期間の

 (月給の総額+ボーナスの総額)*x係数2

 * 年収の総額ですね

簡単ですよね。

ただ、月給って毎年ベースアップ・昇給します。40年間働いていたら結構面倒な計算でしょ。ボーナスも同様。だから実際の式はもう少し分かり難い計算になります。が、やっていることはこんな単純な事だと思えば理解も容易です。

それから、これでは、高給取りは年金もバカ高くなるので上限が設定されています。月給の上限32等級65万円です。月給200万円の人でも65万円にされます。下の等級表を見てください。

ボーナスの上限は1回150万円。夏冬の2回なら300万円。春夏冬の3回なら450万円です。4回からは手当として給与の方に入れます。

ボーナスも年金額の計算に入れたので年金が増える? 官僚はそんなに甘くありません。上の係数1は7.125/1000、係数2は5.481/1000としっかりと減らしています。それだけでは有りません。現役時代の掛け金が増えているんですよ!

 初任給を貰った40年も前の給料はそのままでは今の価値にならない。それで再評価率と言うものをかけて補正もしている。

さて、上の式を段々バラして行きます。

 

総額は、【加入期間の【月給】の平均x加入期間】ですね。よって、年金額は

 加入期間の【月給】の平均x加入期間x係数1

です。

もう一度最初の式で言えば、年金額は

加入期間の

 給料の総額x係数1

大卒なら月給の総額2億円ほどなので(ボーナスは入れない)、係数1の約7/1000を掛けると140万円ほど。月に11万円強。これに老齢基礎年金6万円強を足して約18万円。まあ、大体合ってます。

厚生年金 等級表

 

厚生年金の報酬比例部分の計算手順

 ④報酬月額 → ③標準報酬月額 → ②平均標準報酬月額 → ①年金額(報酬比例部分)

【①年金額】報酬比例部分です。

 年金額=②平均標準報酬月額† × 7.125*/1000 × 平成15年3月までの加入期間の月数

(平均標準報酬月額は平成15年3月以前の加入期間における各月の標準報酬月額の総額を平成15年3月以前の加入期間の月数で割って求めます(※昭和21年4月1日以前に生まれた方は、給付乗率が異なります))

† 月給が1万円の時代をそのまま計算すると年金額が極端に減るのでそれを修正すべく再評価率を導入しています。再評価率は下記に有ります。

https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/kyotsu/nenkingaku/20150401-01.html

 

②平均標準報酬月額→ ②平均標準報酬月額x再評価率


 平成15年(2003)4月以降
 ⑤平均標準報酬額 × 5.481※/1000 × 平成15年4月以降の加入期間の月数

【②平均標準報酬月額】
平均標準報酬月額 =「被保険者であった期間の③標準報酬月額の合計」÷「被保険者であった期間の月数」
年金額の計算の基礎となるものです。

この式は、2003年度以降、ボーナスを含んだ⑤に変わります。名前も平均標準報酬額に変更。「月が抜けただけです」

【③標準報酬月額】
④の報酬月額から標準化したもの。④報酬月額を【標準報酬等級表】にあてはめて求めます。

【④報酬月額】
「報酬月額」とは、会社から支給される毎月の基本給に「役付手当」「通勤手当」「時間外手当」など、報酬の範囲に含まれる種々の手当を加えた1カ月の総支給額のこと。③標準報酬月額を算定するための基準となる額です。報酬月額は、原則として4月~6月に支給された報酬の平均額で決定。

【⑤平均標準報酬額】
2003年度以降ボーナスも含めて計算するようになった。②が変更されたもの。
平均標準報酬額は、平成15年(2003年)4月以後の厚生年金被保険者期間に係る

(被保険者であった期間の(「各月の③標準報酬月額の総額」と⑥「標準賞与額の総額」)の合計額) ÷ 厚生年金被保険者期間の月数

 

【⑥標準賞与額】とは、実際の税引き前の賞与の額から1千円未満の端数を切り捨てたもので、支給1回(同じ月に2回以上支給されたときは合算)につき、150万円が上限となります。 (150万円を超えるときは150万円とされます。)2023/08/14

ーー厚生年金保険の保険料 - 日本年金機構

 

https://www.jinji.go.jp/shogai-sekkei/kotekinenkin-seido/2-5.html

ボーナスも一回の上限を150万円として加えられるようになった。普通は夏冬2回だから、上限300万円。

但し、3回の組織もあるので

月給63万5000円(32等級の65万円で計算される)で、賞与150万円を年3回受け取っているとすれば、年収は1212万円です。この場合、年金計算の基準となる標準報酬額は102.5万円*となります

* (65x12+150x3)/12

そのままでは年金が増えてしまうので、係数を7.125から5.481に減らした。もし、これで年金が上がっても当然、現役の時の支払いも増えているはず。

なお、4回目以上のボーナスは手当として給与の方に移される。

【厚生年金保険で標準報酬月額の対象となる報酬は、基本給のほか、能率給、奨励給、役付手当、職階手当、特別勤務手当、勤務地手当、物価手当、日直手当、宿直手当、家族手当、休職手当、通勤手当、住宅手当、別居手当、早出残業手当、継続支給する見舞金等、事業所から現金または現物で支給されるものを指します。
なお、年4回以上支給される賞与についても標準報酬月額の対象となる報酬に含まれます。】

 

厚生年金の最大値

厚生年金の最大値は簡単に求まります。
2003年から、ボーナスも算入するようになるのですが、簡単のため、報酬比例部分は①式で近似します。

厚生年金=老齢基礎年金+報酬比例部分

④報酬月額 → ③標準報酬月額 → ②平均標準報酬月額 → ①年金額

④報酬月額63万5千円以上は全て③標準報酬月額65万円。
最大値なので、
②平均標準報酬月額も、65万円。

報酬比例部分の年金額=②平均標準報酬月額 × 7.125/1000 × 平成15年3月までの加入期間の月数(満額には40年)
=65万円x0.00715x480ケ月=2230800=約223万円
月額 約18万6千円

老齢基礎年金は保険料を納めた月数で受給額が決まり、2023年(令和5年)度の満額は月額6万6,250円(67歳以下の場合)です。満額は40年加入。

厚生年金 月額最大値= 18万6千円+6万6千円= 【25万円2千円】
但し、これは最初に書いたように近似値です。

 

2003年以降も計算してみます。

⑤平均標準報酬額が上がるので、
係数は7.125から5.481に下がります。

2003年度から40年間働くとして、年金の最大値は:

上限:

40年間の収入は、

給料 65万円x480ヶ月=31200万円

ボーナス 300万円x40年=12000万円

この場合、年収は1080万円。たとえ、年収5000万円でも、上限はこれです。

31200+12000=43200万円

43200万円/480=90万円

 ⑤90万円× 5.481/1000 ×480=237万円 報酬比例部分年金

月額 19万7500円

定額部分を加えて、

 19万7500円+6万6000円 = 【26万3500円】

2003年以前と大差ないですね。

実は、上の【報酬比例部分年金】は、計算式通りに面倒臭い事をしたのですが、最高値なので、平均を取る必要はなく、年収そのもので良かったのです。

 

【⑤平均標準報酬額】
(「各月の③標準報酬月額の総額」と⑥「標準賞与額の総額」)の合計額) ÷ 厚生年金被保険者期間の月数

は、780万円+300万円=1080万円

 ⑤1080万円× 5.481/1000 ×40年=237万円 報酬比例部分年金

ですね。

但し、これはあくまで40年間働いた場合です。

中卒で就職し、70歳の限界まで働けば、

「中学卒業後16歳で就職した場合でしょう。
年収1212万円で16歳から70歳までの54年間(648ヶ月)、厚生年金に加入したと仮定してみます。
老齢厚生年金(報酬比例部分)の額は次のとおりです。

102.5万円(標準報酬額)×5.481/1000×648ヶ月=約364万円(年額)
※加入期間はすべて平成15年4月以降と仮定

老齢厚生年金の最高額は月額約30万円、老齢基礎年金を合わせると約37万円となります。」

有り得ませんけどね。

 

ついでに、

ボーナスは年3回まで平均標準賞与額とすることが認められています。Dr.Yも春夏冬のボーナスを貰っていましたが、春は寸志みたいなものでしたから、3回とも150万円以上なんて企業はそんなにないとは思いますが、一応計算しておきます。

 

平均標準報酬額×5.481/1000×480(40年間×12カ月)

平均標準報酬額は、月額で平均標準報酬月額+平均標準賞与額/12
平均標準報酬月額の上限=最大値は32等級65万円
平均標準賞与額の上限=最大値は450/12万円=37.5万円
平均標準報酬額は、65+37.5=102万5千円 年額1230万円

年金の報酬比例部分

102万5千円×5.481/1000×480(40年間×12カ月)=269万6652円

月額 22万4721円

定額部分を加えて

6万6000円=29万721円

平均標準報酬額とは

「各月の「標準報酬月額」と「標準賞与額」の総額を被保険者期間の月数で割った金額です」

 

 

moneiro.jp

 

尚、厚生年金は会社と折半で掛け金を払うのでサラリーマンである事が条件になります。

定年後も再雇用されれば、上限は70歳です。

給付は65歳から。75歳まで繰り下げれば給付は多くなります。多い給付には多くの税金や社会保障料が掛かる事を忘れてはいけません。名目は増えても、手取りが増える保証はありません。

 

付記

 

世代で厚生年金の計算式の乗率が違います。

「加入期間が延びてもこれ以上給付水準が高くならないよう、給付乗率や定額単価も見直しが行われました。

 具体的には、大正15年4月2日から昭和21年4月1日以前生まれの人の給付乗率や定額単価は、生年月日が若くなっていくほど逓減していきます。」

 

www.rofuku.net

 

世代別乗率

 

https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/kyotsu/nenkingaku/20150401-01.html

 

昔の人が乗率が高くても有利というわけではない。年収10万円の時代では厚生年金受給額への寄与は薄い。月給13800円の時代。

mojim.com

 

年金収支

2021年度

給付額55.7兆円ー保険料39.8兆円ー国庫負担13.2兆円†= 2.7兆円 

2.7兆円の赤字です。

news.yahoo.co.jp


†国庫負担とは消費税による負担。

消費税の税収(国税分)は、2021年度予算で21.9兆円です。

 

公的年金財政状況報告」で検索すると出てきます。

公的年金財政状況報告-令和3(2021)年度-

上の数字とちょっとだが違う。

給付金   53兆3590億円

保険料収入 39兆9491億円
国庫負担  13兆2880億円

2021年度単年度収入状況
公的年金財政状況報告-令和3(2021)年度-

ここ↓も重要。

厚生年金保険・国民年金事業の概況 |厚生労働省

 

将来の人口予測

2040年

現役人口(20歳ー64歳)が、2040年には1000万人減少。

RIETI - 「2040年問題」「2054年問題」をどう乗り切るか

 

2040年予測
現役人口(20歳ー64歳)5,542万人
65歳以上人口    3,921万人
総人口        11,092万人

つまり、現役は1000万人減る。

65歳以上人口は400万人増える。

保険料は減り、給付額は増える。

総人口は1400万人減少。

つまり、年金財源の消費税も減る。

 

統計局ホームページ/令和4年/統計トピックスNo.132 統計からみた我が国の高齢者−「敬老の日」にちなんで−/1.高齢者の人口

 

その他

Copilot回答(に修正を加えた)
「1971年3月までに生まれた方々は、学生時代に国民年金の保険 料を払っていなかった可能性があります。当時、国民年金は「任意加入」の制度でした。

この世代 は、大学時代に国民年金に入っていなかった場合、「任意未加入者」として扱われ、老齢基礎年金の受給額に影響を及ぼす可能性があります。大学時代の2年間未加入だった場合、老後の年金額が年間6万円以上も減少することがあります。」

 

強制加入は1991年から。