漢方でめまいを克服する

 現代欧米医学の苦手に「めまい」があります。おじいちゃんがこの持病を持っていて、「地球が回る」という表現をしています。ぐるぐると天井が廻り、当然、気持ちが悪くなって胃の中のものを上げてしまいます。その度に救急車のお世話になって病院に運ばれるのですが、ろくな手当はできません。夜中に当直で泊まっているお医者さん個人には頭が下がりますが、医学は何とも無力としか言いようがなく、手の施しようがないのです。結局、何かを点滴して寝かしているだけです。翌日、専門医が来ても、結局は直せずに、数か月後、また同じ事を繰り返していました。

 それが、今ではある漢方薬で完治しています。完治というと少し語弊があります。その薬を止めると再発するからです。ある時、Dr.が出張中に、おじいちゃんが別の発作で救急のお世話になりました。担当医が、自分の処方以外の薬は飲まないこと。他の薬は全部差し出しなさいということで、めまいの漢方も取り上げられたそうです。翌日、猛烈なめまいの発作を起こしてあげてしまったので、担当医も仰天して許可したとか。

 さて、この薬は上記したように、「回転性」のめまいに効くもので、往復運動で揺れるめまいに効くかどうかは実験していないので、Dr.は知りません。とにかく、回転性のめまいには「釣藤散(ちょうとうさん)」が良く効きます。

 ググるとこんな価格で売られています。

クラシエ 釣藤散 240錠 ちょうとうさん 【第2類医薬品】 

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 Dr.は漢方はクラシエ一途です。元は「カネボウ」ですが、価格がreasonableでちゃんと効くからです。

 ただし、「漢方は人を治す。病を治すにあらず」と言われるように、体質に依存しますので、効かない場合は悪しからず。なお、この薬は速攻で効きますが、めまいがしている時に飲んでもだめでしょう。毎日、規則的に飲んでいることです。量や飲む頻度は少なくできるかも知れませんが、自分の体で試す以外に手はありません。減らしすぎるとめまいを起こすかもしれません。

 往復運動で揺れるめまいには「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」があるので、これは、実は叔父に薦めました。その後、めまいで困るという話を聞いたことがありませんので、治っているようです。一緒に住んでいるわけではないので詳細は不明です。情報ということで。いずれにしろ、「漢方は人を治す」です。