首からかけるインフルエンザ予防グッズ

 一昨日だったか、「ウィルスプロテクター」なる名称で、首からかけておくだけでインフルエンザ、ノロなどのウィルスを寄せ付けないというグッズで24件の火傷などの被害報告が出されていると言う報道がありました。本日(2013.2.23)の読売新聞でも写真入りで報道されています。ヤレヤレ。いつか、どこかに書いた東京都のインチキ報告で水分の高吸収タオルが市場から消えてしまったような事にならなければ良いんですが。

 この製品はすぐ分かるように中国製です。そんなものを調べもしないで輸入して売りまくった企業があるということです。「ERA Japan」というらしいんですが、「製品の安全性は確認した。なぜ被害が起きたかわからない」ととぼけたことを言っています(上記、読売)。どのようにして確認したのでしょうか。

 この製品、Webの記事によれば、次亜塩素酸ナトリウムを使っているのです。キッチンや洗濯に使う塩素系漂白剤です。キッチンハイターとかブリーチなどが有名所でしょうか。我が家でも重宝しています。こんなものに直接手で触れる人はいないでしょう。

ところで、下の記事を見てください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/次亜塩素酸ナトリウム

酸との反応

家庭用の製品の「混ぜるな危険」などの注意書きにもあるように、漂白剤や殺菌剤といった次亜塩素酸ナトリウム水溶液を塩酸などの強酸性物質(トイレ用の洗剤など)と混合すると、黄緑色の有毒な塩素ガスが発生する。浴室で洗剤をまぜたことによる死者も出ているので取り扱いには注意が必要である。」

 これは、製品に書かれていますから、次亜塩素酸ナトリウムがどれほど危険なものであるかは普通の主婦でも知っているはずです。そんな危険なものをどうやって「安全確認はした」のでしょう。

 ところで、本物の「日本製のウィルスブロッカー」には次亜塩素酸ソーダなど使われていません。二酸化塩素です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/二酸化塩素

「二酸化塩素がウイルス等を死滅させる事実があっても、日本においてウイルス感染を予防できる旨を商品の効果として表示するには厚生労働大臣による製造販売承認が必要[9]である。」

「あっても」というのは、仮定形と思われるので、事実かどうかは証明されていないということでしょうか?

 実は、ドクターは、Quick Shieldという二酸化塩素の純正製品を使っています。毎年、酷いインフルエンザ、風邪に悩まされていたので、今年、初めて使ってみました。説明書に書かれていることを守って適切に使っていれば別に危険はありません。包丁だって、自分の首を切れば死ぬのです。何事も正しい使用法があるのであって、それを守らなければ道具というものは常に危険を秘めているのは当然のことです。

 さて、「Quick Shield」を使っていて2月が終わろうとしている今まで、今シーズンは全く風邪もひかなければインフルエンザにも罹っていません。4月まで待たなければ確証はないのですが。10年以上、毎年、確実に罹患していたので、相当の高い確率で効いていたと言えるかもしれません。来年、再来年も、同様にひかなければ有効性があると言っていいでしょう。楽しみですが、この不祥事で本物のウィルスブロッカまで市場から無くなるのが、風邪に悩まされている人間としては非常な恐怖です。