日経平均が一昨日の高値18030円から700円も下げて低値17308円になっています。なぜ?
個別銘柄はその企業特有の事情があるので全然分かりませんが、日経平均とかダウなどの動きに関しては下記がいえると思います。今回は2のようです。
1) 利食い: 上げているので含み益ではなく、実現益を取りたい。所謂、利益確定の売り。
Dr.の方針:Dr.は中長期戦略、無借金経営なので一時的、少しばかりの下げなど、そのうち戻るでしょうと、ほっておきます。
2) メジャーSQ清算: 借金でやっている(先物、オプション、信用)ので、期日がくる前に売ってしまう必要があるということです。強制された売りですね。
本日の下げは、これでしょう。メジャーSQという期日が、3の倍数の月の第2金曜にあるので、つまり、明後日なので、清算に入っているのです。儲けていようと、損していようと反対売買で売らなければならないので、損を承知で、あるいは、儲けが薄いのを承知で売っているのです。
Dr.はこの下げに対処しているかといえば、何もしていません。というより、何もできないのです。証券会社の売買手数料は、ネットでなければ、往復で売買額のほぼ1.3~1.5%ほどになります。ネットでも、0.2%程度でしょう。それに、利益の20%の源泉分離課税と、ETFは更に信託報酬をもっていかれますので、売って買い戻すという作業をし、保有株数を減らすことなく、且つ、その作業に見合う利益を得るためには、日経平均で1000円くらい下げてくれないとペイしないのです。ですから、傍観しているだけです。
Dr.の方針:中長期、無借金経営なので期日がなく、しばらくすれば戻すと踏んでほっておきます。
SQについては↓を参照してください:
http://www.netgokui.com/kabuhajimete/sq.html
3) 投資信託が期日: 上と同じようなものですが、ヘッジファンドなどの投資信託が期日を迎えて売りに入る。11月中ごろがそうでしたが、何もおきませんでした。12月の〆に向けてヘッジが顧客に株を持ち続けるか、売ってしまうかどちらにするかを確認したのが11月中ごろ。もし、売りが多ければ、これ以降で下げていたでしょうが、10/31に日銀とGPIFが金融緩和策と株の買いを宣言したので、そんなところで売る人は居なかったということでしょう。
Dr.の方針:中長期、無借金経営なので、ほっておきます。
4)空売り: 空売りで下げを仕掛けられ、狼狽売りが増えると下がります。
現状では、日銀、GPIFに喧嘩を売るヘッジは居ないのではないでしょうか。それより、上がって行くのを売るという正攻法が効く状況になっているのですから。
Dr.の方針:中長期、無借金経営なので、ほっておきます。
5)政府・中央銀行の政策: バブル封じの政策をとり、やりすぎる。これは怖いです。
Dr.の方針:政府がこの政策を取り始めたら、即、売りです。
6)ヘッジの事故: 失敗による解散に伴う清算売り。
下記がその例です:
http://dr-yokohamaner.hatenablog.com/entry/2014/02/04/113147
Dr.の方針:中長期、無借金経営なので、通常はほっておきます。
ですが、リーマンショックの時のような大事故の場合、売ってしまいます。リーマンショックは突発性・一過性の事故ではなく、既に前年からサブプライムローンショックとして下げていましたし、NHKがサブプライム特集などを組んで大々的に報道していましたので、まずいと分かります。
さて、明日はどうなるでしょう。下げれば押し目買いに入ります。上げれば何もしません。狼狽売りとヤレヤレの売りだけはしませんので。
追記:10月上旬の下げは、リクルートのIPOの為に現金化したための下げなのだそうで、17日には上げに転じると、なんと9/28に予測している人がいました。こんな下げもあるのです。
「9月第3週の投資主体者別売買動向:
東証1部・2部市場合計において、海外投資家は2816億円の買い越し、信託銀行が1720億円の買い越しとなっています。
一方、個人投資家が3407億円の売り越しとなっています。
・・・
ではいつ個人投資家が買いスタンスに転じるのでしょうか。
その日は、おそらく10月17日だと考えます。
つまり、リクルート(6098)の上場日翌日です。
今個人投資家が売り越しとなっているのは10月に控えるリクルートとすかいらーくのIPOに応募するための換金売りだと思われます。すかいらーくの上場日が10月9日、リクルートの上場日が10月16日ですので、IPOに応募した個人投資家がリクルート上場初日に株を売り、現金化されるわけです。そのタイミングで個人投資家が買い越しに転じるのではないかと私は考えます。