日本の電機企業がだめになった訳

 今、見ている夕刊にやっぱりかという記事が出ています。「東芝数千人規模削減」。つまり、リストラの記事です。東芝は数十年前は7万人規模で居たはずですが、そろそろ3万人を切るかも知れません。

 日立は鉄道を始めとする社会インフラで好調のように見えますが、恋ヶ窪にある、白鳥の泳ぐ池で有名な中央研究所の敷地を売り払いつつあるということです。

 シャープは青息吐息で今にも死にそうですし、Sonyは売る物がないのに、なぜ株価が高いのかと思いきや、金融業に変身しているようです。ネット銀行とか、損害保険とか。Panasonicは、住宅と車載機器へターンです。

 1989年大納会での大暴落ーーーバブル崩壊ーーー以来、どの企業も経営者は目先の苦しさのために研究開発費を削り、見かけ上の利益を出してきた、その典型、極端な例が今の東芝ですが、報いを受けているとしか言いようがありません。まさに、貧すれば鈍すです。

 技術は必ず後進国に追いつかれます。ですから古い、簡単な技術は呉れてやり、その先を開発していかなければならないにも拘らず、逆に研究開発費を削ってしまい、何も作るものが無くなってしまったのが今の状況でしょう。古い技術は追いつかれ、新しい物がない!!研究開発に携わるものたちは、研究開発費を削っていると10年後にボディブローのように効いてくると言っていたのですが、その時が今なのでしょう。