新幹線登り感電の男性「死にたかった」

 なんとも迷惑なことですが、首都圏では「人身事故」で電車が遅れるのはしょっちゅうの事です。無職で夢も希望もない人々が多いのです。

 感電で「ものすごい閃光」「大音響」などが報道されています。25000Vの高電圧、新幹線を動かすほどの大電流でも、なぜ死ななかったのか?

 新幹線は交流です。交流にはskin effect、表皮効果と呼ばれる性質があり、電流が体内に入っていかず、皮膚上だけを流れたのでしょう。心臓を始めとする内臓にダメッジがなかったのです。なお、直流にはこの効果はありませんから、心臓を直撃する可能性が大です。

 Dr.は小中学生のころ、電気工作をいろいろしていたので、数度、家庭の100Vに感電しています。バットで首筋を思い切り殴られたような衝撃でした。感電したとはわからず、誰かに殴られたのかと思い、振り返っても誰もいません。それで感電だとわかったのです。交流なら死なないと思ってマネしないようにしてください。運が悪いと死ぬかもしれないくらいのショックなのです。真鍮の金属棒の先が電流による発熱で溶けてしまうような大電流が流れたのですから。