2:6:2の法則と日本の家庭
秋葉原通り魔事件の最高裁判決が2月に出るという記事が本日の新聞に出ています。なぜ、このような事件を起こすどうしようもない「男」が出てくるのか?彼の生い立ちを見てみても育った家庭は貧困ではありませんが、彼自身は貧困に陥っています。希望の無い人生とはどのようなものか?
男(オス)は生物にとって必要か? - dr-yokohamanerのブログ
そのようなわけで、貧困家庭問題を考えていて下記のデータを見つけました。日本の家庭にも2:6:2の法則が成り立っていて、これが自然のあり方とすると、政策ではなんともならないのでしょうか:
超富裕層:純金融資産5億円以上 5.4万世帯
富裕層:1億円以上5億円未満 95
準富裕層:5,000万円以上1億円未満 315
アッパーマス層:3,000万円以上5,000万円未満 652
マス層:3,000万円未満(貧困層を除く) 3343
貧困層:年収122万未満(資産0) 840
合計 5250万世帯
日本の富裕層は101万世帯、純金融資産総額は241兆円 | 野村総合研究所(NRI)
上記の層の概ねの傾向を見ますと;
アッパーマス層以上 1000万世帯
マス層 3000万世帯
貧困層 1000万世帯
となり、2:6:2の法則に概ね従っているのです。
2:6:2の法則とは下記のようなものです。
「
■ 2-6-2の法則
1.上位2割 … 実績・生産性が高く積極性に優れた優秀なグループ
2.中位6割 … 上位にも下位にも属さない平均的なグループ
3.下位2割 … 実績・生産性が低く積極的に行動しないグループ
・・・
人々が集団やグループを構成した場合、自然発生的にこのような内訳になるという法則。
」
2:6:2の法則の大元の法則とされるパレートの法則が成り立つかと見てみますと以下の状況になります。ちょっと荒いデータなので、アッパーマス以上の資産が分からないのですが、富裕層の状態からみても、貧困層が2割であることからみても、つまり上位8割に全資産が集中していることから見てもどうも成り立っていそうです。
日本の富裕層:101万世帯、純金融資産総額: 241兆円
全世帯: 5250万世帯 1286兆円
∴ 日本の富裕層2%で全資産の19%
「
■ パレートの法則
パレートの法則とは、一般に経済において、全体の数値の大部分は、全体を構成する内の一部の要素が生み出しているという、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見したとされる法則で、「80対20の法則」「ばらつきの法則」などと呼ばれる場合もある。
具体的には、
・売上の8割は、全顧客の上位2割が占めている。
・売上の8割は、全商品の内の2割の品目によって作られている。
・仕事の成果の8割は、費やした全時間の内の2割の時間の中で生み出されている。
・所得税の8割は、課税対象者全体の上位2割が担っている。
・故障の8割は、部品の2割に原因がある。
といった事例に例えられる法則。
」
【朝礼ネタ】2-6-2の法則とは? 〜パレートの法則(80対20の法則)との違い〜
メモ:労働者数の7割が中小企業。
日本の個人投資家数:1700万人