2045年問題:人工知能は人類を超えられるか?

 最近、こんな事が問題になっているのですね:

2045年問題 『人工知能』が支配する未来。 シンギュラリティ(技術的特異点) 後の脅威
シンギュラリティとなる2045年・・人工知能が人類の知性を超えてしまった場合、どうなるのか? 人類は滅亡? 核兵器以上の『脅威』となると指摘する者も。怖い。 (検索用:絶滅、人口知能、会話、人間、超える、越える、超越、凌駕、AI、可能性、ロボット、スカイネット、テクノロジー、恐怖、30年後) 更新日: 2015年02月08日

2045年には人工知能が、人間の知能を超えるという予測です。
「2045年問題」とは2045年にはコンピューターの性能が人間の脳を超えるという予測です。この予測はコンピューターチップの性能が18ヶ月(1.5年)毎に2倍になると予測した「ムーアの法則」に基づいて作られています。
http://credo.asia/2014/04/22/singularity/

 これについて暫く考えてみたいと思います。言えることは、専門外の人からみたらコンピュータという機械は何がなんだか分からない機械なので、人間を超えると思ってしまうかもしれません。「2001年宇宙の旅」の時代は既に14年も前に終わりましたが、人類はあのSFで描写された科学の世界にはまるで至っていません。人工知能であるHALも同様に実現されていません。鉄腕アトムの世界も2000年初期が舞台だったと思いますが、アトムなどの人工知能を持つロボットはまだホンダのアシモ程度のよちよち歩きの状態でしかありません。人工知能などと言うも憚られるレベルが実装されている程度です。

 しかし、だからと言ってコンピュータが人類の脅威にならないかと言うと、そうではありません。既に、コンピュータウィルスは十二分に脅威になっています。別に人工知能ではありませんが、脅威は脅威です。しかも相当に深刻な脅威です。

 では、人工知能が人類の知恵の総和を超えた時、何が脅威なのでしょうか?そのそも「人類の知恵の総和」って何なんでしょう?

 悪意のあるプログラマーが、悪意を持って人類の脅威になるプログラムを作った時、それが脅威になるのだという当たり前の事しか言えないのではないでしょうか。ウイルスは知性などなくても増殖しネットを混乱に陥れる事ができます。

 そもそもおかしいのは「「2045年問題」とは2045年にはコンピューターの性能が人間の脳を超えるという予測です。この予測はコンピューターチップの性能が18ヶ月(1.5年)毎に2倍になると予測した「ムーアの法則」に基づいて作られています。」です。

 ムーアの法則とは集積回路の集積度についての法則でしかない上に、「コンピュータ、ソフト無ければ只の箱」と言われるように、ハードの性能が幾ら上がっても、ソフトがなければ、動きません。人工知能という学問は人間の大脳の能力をコンピュータで実現するにはどんな技術が必要かを考え、それを研究開発することを目的としています。コンピュータにいかにして意義ある数学の定理を証明させるかなどは、どうしていいのかまるで分かっていません。

 別に人工知能と言わなくても、悪意のあるプログラマがウィルスを作ってばらまくように、そのような悪意のある人間と同じことをするプログラムを作ることが脅威なのでしょう。

 続く・・・かもしれません。

人工知能とは? - dr-yokohamanerのブログ