東京オリンピックロゴの行方

 日本人官僚・政治家の責任回避の上手さから、今後、どのような経緯を辿るか推測してみます。一つの例を最近の世界的大事件からとれば、小保方STAP細胞捏造事件でしょう。なんだかウヤムヤで、あれは捏造だったと明確にしないまま小保方氏は理研を去って行きました。そして、静かになった頃を見計らうように野依理事長も、あの責任をとるのではないとわざわざ言いながら辞任していきました。小保方氏の博士論文も剽窃だったので、博士号は認められない、剥奪すると、それを与えた早稲田大学は言いませんでした。一年間待って、再度、創造的論文を提出すれば認めるという、意味不明の処置をしました。おかしいと思いませんか?博士論文がコピペだと認定したのなら剥奪です。剥奪しなかったという事はコピペではないと認めたことになると思いますが、コピペではないのに、なぜ、再提出なのでしょう?意味不明で、ソット幕引きをしようと早稲田大学は企んでいるのです。もう、皆、忘れてしまっていることでしょう。

 そもそも、博士課程に3年間居た時に大学の設備を使って実験して書かれたとされる論文がコピペなのに、自宅にいて、何の実験設備もなく、1年間で本物の博士論文など書けるはずもないことは早稲田の関係者は、いや、日本の博士号保持者は皆知っていることなのです。コソッと幕を下ろすための処置なのです。

 もし、彼女の博士論文を剥奪すると、早稲田のあの研究室出身の博士たちの多く、ひょっとしたら全員は偽博士と分かってしまい、今の職を失い露頭に迷うことになります(理系大学教員の資格は、博士号所持になっている所がほとんどですし、企業も博士であるとして採用しているはずです)。それは避けたい関係各所の配慮?から来た処置なのでしょう。

 さて、オリンピックのロゴは、法的には問題なしと対外的には委員会は言っていますが、内心はそうではないでしょう。あの鉄面皮で破廉恥なロゴをどう幕引きするかに苦慮していることと思います。赤丸の付加を除いてまったく同じのあのロゴをそのまま使っては世界に恥をさらします。というわけで、責任回避には天才的な日本の官僚機構は、STAP事件の幕引きのような、知らない間に世界から忘れ去られるうまい方法を考え付くのではないかと思います。法的には問題はない。コピペもしていない。しかし、ちょっとだけ似ている点があり、この点が世界で問題になるようなので、自発的に取り下げることにした・・・とでもなるのではないでしょうか。