土木、建築業のスケジュールはなぜ遅れる?

  圏央道ができ、横浜近辺から八王子近辺へのアクセスが格段に良くなりました。こんなに近かったのかと驚かされます。ところで、この圏央道、何年かかっていたか知りませんが、何時工事をしているのか、工事をしている人を見たことがなかなかありませんでした。今も、厚木辺りで新東名を作っていますが、これも人の姿が見えません。我が家の近くの広い道路も、作っては長い間、何年とほったらかしにして開通前に痛んでしまい、壊してまた作っていました。国交省は税金の無駄遣いの典型省庁の象徴です。

 実は大工さんのスケジュールも似たようなもので、大体、遅れます。ソフトウェア開発も概ね遅れますが、どうも建設業とは性格が違う遅れのようです。ソフトウェア開発の遅れは、予期しないバグの連続から遅れるのですが、建設業は確信犯的な遅れではないかと思います。

 つまり、発注の打診が来ると断らないのです。仕事を連続して行うには、一つの仕事が終わる頃に次の仕事が来ていないといけません。そんなにうまく発注が来るわけがないので、遊びの時間ができてしまう可能性があります。収入減になります。それで、来たものは受注しておくのです。発注した方は既に決心しているのでできるだけ早く取りかかってもらいたいのですが、受注する方は前の仕事がまだ終わっていないのでそうはいきません。だからと言って遅いスケジュールを提示しては失注するかもしれません。それでほぼ発注通りのスケジュールで受けて、どうも、ラウンドロビンという方法で仕事をしているのではないかと思います。例えば、同時に3つの仕事をしているのです。月曜はA。火曜はB。水曜はC。木曜はA・・・。それで、何時現場を見ても無人で工事している風にないのでしょう。

 前のブログで、大工さんのスケジュールがいい加減と書きましたが、同じ事情ではないかと思います。業務の形態の都合なので、彼らが安定的に食べて行くためには仕方ないのかと思っています・