温度計の調整

 デジタル温度計は2,3度は普通に狂っていますね。これを較正することは普通はできないので、狂い具合を知って頭の中で修正する必要があります。25℃と28℃では体感では相当違います。

 

 ところで、100均で売っているアルコール温度計は較正できる構造のものがあります。赤いアルコールが入っているガラス部分と、目盛が刻んである枠の部分が独立に動く構造になっているものです。Dr.Yはそもそも購入する時に、沢山置いてある温度計のうち、同じ温度を指しているものが一番多いものを選んでいます。10個あって、5個が同じ温度。あとはバラバラという場合、5庫の中から選んでいます。しかし、それでも狂っているかも知れません。

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 これを較正するのは簡単です。まず、鍋に水をいれ、冷蔵庫の氷を入れて氷水を作ります。良くかき混ぜた後、氷が残って浮いていることがポイントです。この水はほぼ0℃になっています。そこで、温度計の底の壺の部分をその水に浸して軽く動かしながらしばらく待ちます。2分も待てば、温度が落ち着きます。そこがほぼ0℃ですので、温度計の目盛の0の所に合せます。ガラス棒は上下に動きますので、押したり、引いたりです。これだけです


 ついでに、ガラス棒が動かないようボンドを上下に垂らしておきます。ガラス棒の0℃のところに、マジックで印を付けておいてもよいでしょう。

 

  ただ、本当の較正は、100℃側でもする必要があり、沸騰している湯に浸けることんありますが、この温度計では最高が50℃ですからできません。本来は、0℃と100℃の間を100等分するのですが、この100円温度計は、等分したはずの間隔が10%くらい広いようです。その結果、20℃前後では2℃くらい低くでます。20℃なのに18℃位の所を指します。ヤレヤレ。