終活を考える

 

ちょっと衝撃的な記事。


老人ホームに捨てられた「元一流企業上級管理職老人」の悲惨な最期

 

若い頃は何にも考えていないけれど、40歳になったら、そろそろ考えておかないと、とんでもない後半生になりかねません。40歳で気が付けば準備ができます。

 

記事

「(長男家族と)同居生活がスタートしてから1年後、Aさんは、半ば捨てられるように、老人ホームに入居することになったのです。理由は一体、何だったのでしょうか? 」

 

自業自得ですね


「それは、長男の奥様や在宅介護を支えている介護事業者に対する暴言と暴力でした。自由に動く左手と左足で、長男の奥様や介護職員に対して「殴る」「蹴る」の暴力を振るい、さらには、相手を馬鹿にするような罵声を浴びせるという言動が出現したのです。」

 

この老人、ピック病だったかもしれません。尤も、それと分かったとしても、治療法は無いに等しい。

「頭も鮮明です。発語にも生活に支障をきたすような問題はありませんでした。」であっても、ピック病。

www.sagasix.jp

 「日本国内に1万人以上!?前頭側頭型認知症のひとつ」

 

「脳の前方にある前頭葉と側頭葉が萎縮する「前頭側頭型認知症」のひとつで、「ピック球」と呼ばれる脳の神経細胞の塊が前頭葉と側頭葉にできて生じます。「人間らしさ」を一気に奪う病気で、理性的な行動をとれなくなるのが特徴です。

人格障害
ピック病のもっとも特徴的な症状は「人格の変化」です。ピック病になると理性や感情に障害が出てしまい、怒りっぽくなったり、他人を思いやる気持ちがなくなったり、善悪の判断をつけられなくなかったり、正しい行動をとることが難しくなってしまいます。

その結果、暴力や万引き、痴漢などの反社会的な問題行動を躊躇なくおこなうことが増えていきます。今まで温和だった人がある日突然怒りっぽくなるなど、今までとはまるで違う人格に変わってしまいます。

ピック病は認知症のひとつであるため、根本的な治療はできません。」

 

 

 

 

こうなると、江藤淳を思い起こします


文芸評論家の江藤淳の遺書。

「心身の不自由が進み、病苦が堪え難し。去る六月十日、脳梗塞の発作に遭いし以来の江藤淳は、形骸に過ぎず、自ら処決して形骸を断ずる所以なり。乞う、諸君よ、これを諒とせられよ。平成十一年七月二十一日 江藤淳

https://www.mita-hyoron.keio.ac.jp/literary-review/201907-1.html

 

 

老人ホームに捨てられた「元一流企業上級管理職老人」の悲惨な最期
12/29(火) 6:02配信

Aさんは、一流大学を卒業後、一流大手機械メーカーに就職、その能力を高く評価され、最後は部長職で定年を迎えました。

要介護4の認定を受けていたAさんの日常介護は、訪問介護通所介護の事業者が担います。右半身は麻痺をしていますが、それ以外は特に悪いところはなく、頭も鮮明です。発語にも生活に支障をきたすような問題はありませんでした。

    ・・・


それは、長男の奥様や在宅介護を支えている介護事業者に対する暴言と暴力でした。自由に動く左手と左足で、長男の奥様や介護職員に対して「殴る」「蹴る」の暴力を振るい、さらには、相手を馬鹿にするような罵声を浴びせるという言動が出現したのです。

最初は、皆、「病気がそうさせているのだから仕方がない」「身体の自由が利かないのだからストレスもたまるはずだ」と考え、どちらかと言うと同情的でした。・・・しかし、物事には限度があります。度を超えてしまうと、そうは割り切れません。

まず初めに、「Aさんの対応をするなら事業所を辞めたい」という退職希望の介護職員が続出します。ついに、介護事業者からも介護職員の職場環境を考えた場合、「これ以上、Aさんにサービスを提供することは難しい」と言ってサービス辞退の申し出がありました。」

 

当然でしょう只でさえ、安い時給のパートでやっている介護。介護福祉士などの資格者は実はほとんど居ません。資格はなくても介護はできるのでやすいパート。こんな老人の介護なんてやってられないでしょう。

 

「さらに追い打ちをかけたのは、介護事業者から見放され、同居していた長男の奥様が、様々な心労から精神を病み、入院治療をしなければならなくなったことです。長男は、このことに怒り心頭、担当ケアマネも長男が納得できる代替え案を提案できず、結局、Aさんを老人ホームへ入居させるという結論に至ったのです。」

 

私が長男でもそうします。問題は、民営の介護付き有料老人ホームは、このような老人は受け入れないこと。審査があります。良く、受け入れたものです。生涯、受け入れて入院させてくれる病院があります。普通の急性期病院は3ヶ月で退院しなければなりませんが、生涯OKの病院に移すことも出来ます。


「Aさんは、男尊女卑の思想が強く、女性は自分の奴隷であるというような趣旨の発言があったといいます。そして、リクエストに応えることができない女性に罰を与えることは当然である、とも言っていたというのです。」

 

この年齢ならもっと合理的に考えられる教育を受けていたはず。性格が悪かった?


「Aさんの場合、暴力もそうですが、この「暴言」こそが多くの女性から見放された最大の原因だと思います。何しろ、それまで元気だった長男の奥様が精神病院に入院しなければならなくなったほどなのですから。」


「エリートでプライドが高く、頭もしっかりしている。しかし、身体には麻痺があるため、自由に動けないというジレンマが、従来から持っている気質をより増大させ、自分の思うようにならないことが起きると、暴言や暴行となって外部へ責任転嫁されている(「お前が悪いからだ」という思考)。」

 

この人の程度で、エリートというと、間違えますね。むしろ、劣等感、不満の裏返しでしょう。それを弱い女性に吐き出している。

それよりも、ピック病を疑いますが。。。

 

「身元引受人である長男からは、「死んだとき以外は連絡不要だと言ったはずだ。煮ようと焼こうと、ホームの好きにしてくれ!」といって電話を切られてしまいました。

    ・・・

入居から1年後、Aさんは入院先の病院で一人静かに亡くなりました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8dd72f5b71325a887031de9045e997b701d5963b